Tuesday, May 31, 2016

** 5月のまとめ **

5月にWSJに掲載された日本関係の記事は19件。12月が5件、3月が9件、4月が13件だったので、掲載数は今年最高を記録した。

オバマ大統領の広島訪問、伊勢志摩サミット出席を含め、オバマ大統領の訪日関連記事が15件もあり、これが掲載数を押し上げた。
特にオバマ大統領の広島訪問については、9件もの記事で取り上げる力の入れようだった。510日にホワイトハウスが正式発表すると、その翌日の11日に速報し。12日には社説、専門家投稿欄、国際面の3ヶ所で取り上げ様々な角度から報道した。社説ではオバマ大統領の弱腰外交を批判、専門家投稿欄では、歴史学者が原爆投下の判断が正しかったことを主張、国際面ではこの訪問が日本で好意的に受け取られていることを報じた。更に、18日と23日には読者からの投稿を掲載。読者の殆どが原爆投下の正当性とオバマ弱腰外交への批判を表明。広島訪問前日の26日には、被爆した日系米国人の数奇な人生を紹介。訪問翌日の28日には、社説と国際面で取り上げ、オバマ大統領の弱腰外交を再び批判した。

テーマ別では、政治関係が14件、経済関係が5件、社会関係がゼロだった。
政治関係は、オバマ大統領の訪日関係が12件、サミット関係(安倍首相の寄稿)が1件、安倍首相のロシア訪問が1件、日本が核武装する可能性があるとする専門家の投稿が1件だった。
経済関係は、サミットが3件、日本の円安誘導を牽制する記事が1件、日本の第1四半期のGDP速報が1件だった。

掲載箇所では、社説が2件、投稿が6件(読者投稿3件、専門家投稿2件、広告1件)、国際面11件だった。
今月は、国際面での一般記事以外の記事が多かった。オバマ大統領の広島訪問について2回も社説で取り上げ、読者投稿欄では、米国人7名が原爆投下について持論を展開、また安倍首相がサミットに対する意欲を語った。核不拡散政策教育センター長が日本の核武装の可能性について寄稿し、歴史学者が原爆投下の正当性について持論を展開、また、サミット開催地である三重県がその魅力について語った。様々な分野のバラエティに富んだ人々の日米関係に関する意見に触れられ、興味深かった。