2013年度第四四半期GDPの下方修正や1月の経常収支の赤字は、日本経済が不安定な時期に入ったことを示しているという、大変に暗い記事が国際面に掲載された。
「2013年第四四半期の日本経済は、当初予測されていたよりも、かなりゆっくりした成長だった。また、1月の経常収支も赤字を計上した。こうした悪い数値は、日本経済が不安的な時期に入ったことを示している。」
2013年第四四半期のGDPの年率換算の成長率は予測の1% を下回って0.7%、経常収支も1,540億ドルの赤字だそうだ。
「これらの数値は、安部首相のアベノミクスに新しい問題を突きつける。エコノミストは、つい最近まで、消費税が5%から8%に変更され経済が落ち込む前の数ヶ月は、堅実な成長が期待出来るとしてきた。」
GDPの不振は、企業投資と個人消費という2つの要因の不振によるところが大きい。
「エコノミストはこれらの2つのセクターの当面の回復は望めないと言う。エコノミストによれば、個人消費と企業投資が強いとした最近のデータは、消費税導入前に価格がより高くなる前に、車や電化製品といった高額商品を購入しておこうという駆け込み需要にすぎない。」
記事の最後は暗い事実で締めくくる。
「経常収支の赤字は4ヶ月連続で、これは最長記録だ。」
WSJは、円安頼りの安倍政権の経済運営に不満で、抜本的対策の必要性を一貫して訴えている。