Thursday, November 20, 2014

日本の与党は勝利への目標を低く設定する。【A13面(国際面)】

安倍首相が選挙の勝利ラインを過半数に設定したという記事が国際面に掲載された。


この記事は、次の様な書き出しで始まる。
「安倍首相は、火曜日に、衆議院選挙について勝利宣言するためには何議席必要と思うかと問われ、低い目標を設定した。安倍氏は、連立政権で過半数と答えた。これは、今の議席から80以上の議席を減らしても達成可能だ。」
「本当の問題は彼が勝つか否かではない。アベノミクス成長戦略のより困難な部分を実施するために十分な政治的地位を確保できるかが重要だ。」

暫く要約する。

経済が弱いので、自民党は議席を減らすリスクがある。安倍首相は、先手を打って、低い目標を設定したとの見方もある。
現状、衆議院では、480の定員に対して、自民党が294議席、公明党が31議席持っており、2/3以上の議席を確保している。安倍首相は、議席は減るだろうと見ている。アナリストは、安倍首相は、衆議院の任期が切れる2016年に選挙を実施するよりは、議席の減少が少ないと見ていると推測する。

この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「安倍首相の選挙での最大の課題は、経済への不満や、実質賃金の減少だろう。総選挙の発表と同時に発表された消費税増税の2015年への延期は争点にはならないだろう。」
「野党も延期には総論賛成である。しかし、選挙は時間の大きな無駄だとして、選挙を実施することへの国民の苛立ちを煽っている。」

アベノミクス実施から2年が経過したこの時点で、アベノミクスの是非について国民あげて議論するのことは時間の無駄だろうか?無駄にしない様に、野党にも対案を出してもらい、意味のある議論を展開してもらいたい。