Wednesday, November 19, 2014

日本のリーダーは増税を遅らせ、総選挙を実施する。【A12面(国際面)】

安倍首相が、総選挙実施と消費税増税の先送りを正式に発表したというニュースが、国際面に掲載された。




この記事は次の様な書き出しで始まる。

「日本の安倍晋三首相は火曜日に急遽選挙を行い、消費税増税を遅らせると言う彼の決断の信を問うと述べた。日本の経済が不況に逆戻りしないためには、彼の政策が必要だと彼は述べた。」
「安倍首相が選挙によってギャンブルに出たことにより、国民は日本を活性化させるという彼の政策に審判を下すチャンスが与えられる。彼の政策は株式市場を押し上げ、雇用を増やしたが、一方で、GDPは2期連続でマイナスだった。役人によれば、選挙は12月14日に実施される。」

暫く要約する。

この数ヶ月、安倍首相が消費増税を予定とおり実施するか、つまり財政規律と景気拡大のどちらを重視するかが注目されてきた。首相はテレビで国民に向かって、消費増税を18ヶ月延期すること、このことの信を問うために衆議院を解散し、総選挙を行うことを発表した。財政規律が緩むことを心配する声に応えて、10%への増税を17年4月に確実に行うことと、2021年3月期には財政支出をバランスさせることを明言した。

この発表は、7~9月期のGDPがマイナス1.6%であったことが発表された翌日に行われた。安倍首相は、特に消費者心理が冷え込んでいることを懸念しており、これ以上の増税による更なる冷え込みを避けたいとしている。また、景気刺激策の検討にも言及した。

一方で、安倍首相は、アベノミクスが失敗だったいう見方は否定し、この選挙はアベノミクスの成否を問うものだと述べた上で、過半数が取れなかった場合の辞任についても明言した。

この記事は、次の様なコメントで締めくくられている。

「野党は早期解散について批判的だ。衆議院の任期はまだ2年を残している。また、月曜日のGDPマイナス成長数値が、その思いを強くした。」
「『この選挙はアベノミクスの失政を隠すための選挙だ。』と民主党の幹部は述べた。」

安倍首相は、2四半期連続のGDPマイナス成長という驚愕すべき事実を目の当たりにして、アベノミクスを推進すべきかどうか、本当に国民に聞いてみたいのかもしれない。