10日に開催された日中首脳会談についての続報が、11日の国際面に掲載された。
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日中間の雪解けに向けた第一歩は、冷め切った雰囲気の握手で始まった。このことが、アジアの2大大国が直面する困難を物語っている。彼らは地域における毅然としたリーダーシップを取ろうとして、競い合っているのだ。」
「月曜日の会談は関係改善への期待を膨らませるものだった。過去2年間の東シナ海の諸島についての紛争に関心を向けるものだった。」
暫く要約する。
2国は、海洋での事故を避けるための危機管理システムを準備することで合意した。また、彼らは、時間をかけて2国間にある様々な問題を解決していくことでも合意した。
しかし、明らかに2国間の関係は緊迫している。会談は30分も続かなかったし、外交的社交辞令もなく、握手の時の表情も硬く、全く暖かい雰囲気は感じられなかった。
安倍首相が2国間の新しいビジョンの必要性を強調する度に、習主席は歴史問題の重要性を強調した。安倍首相は保守派で、日本が過去に行った戦争時の行為に対する謝罪について不快感を示していた。しかし、今回、安倍氏は過去の謝罪を維持するとした。
安倍首相は、中国、韓国という2大大国の首相との関係が弱いことを批判されており、習主席との会談を強く望んでいた。一方、中国は日本から依頼された会談を受け入れることにより、度量の大きさを見せ付けることができた。
この記事は、次の様なコメントで締めくくられている。
「しかし、温かみの欠如、特に習主席から彼のライバルへの温かみの欠如は、この2国間のダイナミックな関係の変化を物語っている。中国は経済成長が著しく、軍事面でも確固たる礎を築いている。一方の日本は、その影響力の低下に苦しんでいる。経済的な影響力さえ維持するのが大変だ。安倍首相の側近である加藤勝信によれば、安倍首相は、2国間が国民レベルでの相互理解の推進を図り、経済的な連携を強化し、東シナ海で協調し、東アジアの軍事的安定に貢献することを提案した。」
「安倍首相は、絶滅の危機が懸念され、日中間の友好関係を象徴するトキをテーマにした、中国のバレエについて言及した。加藤氏によれば、習主席は笑顔を見せたと言う。また、加藤氏によれば、馬蹄型の座席配置の中央に両首脳が座り、『紳士的な』雰囲気の中で行われた。」
安倍首相は朱鷺の話題を出したりして温かい雰囲気を出そうとしているのに、中国は乗ってこない。日本と中国の間には勢いの差があり、仕方がないと言うことか。