Friday, February 7, 2014

日本のベートーベンの嘘、作曲家のオリンピックに絡む作り話が暴露される 【A1面、D1面】

両耳が聞こえない日本の作曲家として知られる佐村河内守氏(50)が、実は自分では作曲していない上、聴覚も正常、というニュースは日本で大きな話題になったが、ウォールストリートジャーナルもA1面にカラー写真を大きく掲載して取り上げ、D1面でさらに2枚の写真と共に詳細に報道している。
この種の記事としては、破格の扱いで、何故かこの問題は、米国の感心を引いている。ちょっと不思議な感じがする。

事件について、ソチオリンピックで高橋選手が佐村河内氏の曲を使用予定であったことも含めて、詳細に述べた後で、「このスキャンダルは、奇妙で普通と違った裏話や、性的なアピールを示さねばならないという、クラシックの作曲家と演奏家へのプレッシャーが益々強まっていることを示している。クラシック音楽は人気が下降線で演奏会に来るファンの数が減っている。アメリカでは2013年のクラシック音楽のアルバム販売台数は680万枚で、2003年の1,880万枚から大幅に減っている。」として、作り話無しには、クラシック音楽界で生き残っていくのは難しいことを述べている。
「佐村河内氏のプロモータによれば、彼は4歳からピアノを習い、ベートーベンやバッハの作品を10歳までにマスター。17歳の時から偏頭痛と聴覚障害を感じはじめた。そしてこうした困難な時を乗り越えて、ビデオゲーム用の曲の作曲を始めた。彼は、独力で作曲を学習した。」
「聴覚を失った後も、芸術に傾倒した作曲家の話は、マスコミを魅了した。2011年に佐村河内氏は、タイム誌に、聴覚を失ったのは、『神からの贈り物』だと語った。」
何だか、佐村河内氏の名前をアメリカ人の名前に置き換えても、違和感がなさそう。この種の事件は、アメリカでも起きそうだから、興味を引いているのか?

最後に「弁護士はレポーターから、『佐村河内さんは、新垣さんの記者会見をテレビで聞いたのですか?』という質問を受け、『彼は聞きませんでした。』と答えた。しかし、すぐにこの質問のばかばかしさに気づき、笑いながら次のように言った。『つまり、ありえないといことです。彼は聴覚障害なのですから。』」という笑えるエピソードで締めくくっているのが如何にもアメリカの記事らしい。