Wednesday, February 26, 2014

閉鎖がビットコイン市場を動揺させている【A1面】

2月25日(火)に東京にあるビットコイン取引所であるマウントゴックスが閉鎖されたことをA1面とA8面の多くの部分を使って、詳細に報道している。
閉鎖と共にウェブサイトも消滅し、ビットコイン価格は1時23%も下落したことを報じた上で、ビットコインについて、「サトシナカモトなる人物もしくはグループにより作られたこと、安く送金出来る事から利用者が増えていること、但し中央銀行の規制がないので危険であること、2013年に$13で取引開始したのが11月には$1,100に達していること」等を詳しく説明している。
また、マウントゴックスについても、「2009年に当初ゲームカードの取引所として設立されたがが、すぐにビットコインの取引所となり、一時はビットコイン全体の80%の取引を行っていた。」ことなどを伝えている。

面白いのは、その後、今回の閉鎖で影響を受けたアメリカの著名人を実名入りで報道していることである。
「双子のCameron Winklevoss氏と Tyler Winklevoss氏は、フェースブック創設時にマーク・ザッカーバーグ氏と戦ったことで有名だが、彼らは仮装通貨への大きな投資家だ。彼らは、また、ビットコインの価格に連動する投資信託の設立を提案していた。」
「ベンチャーキャピタリストでインターネットの先駆者であるMarc Andreessen氏はもう一人のビットコインへの大きな投資家だ。様々なスタートアップ企業に投資してきた。」
「Erik Veerhoos氏は、もう一人のビットコインスタートアップへの投資家だが、彼はマウントゴックスに預けた550以上のビットコインを諦めざるを得ないと語った。彼によれば、約$300,000に相当する。」
「『それは無くなってしまった。』とVeerhoos氏は言う。彼は、パナマのパナマシティーを拠点にしている。『取り戻せる可能性は無いだろう。』」

また、この記事によれば、「マンハッタンの連邦検察当局が、マウントゴックスに対して召喚状を送った。」とのこと。また、「マウントゴックスもしくはその従業員がマンハッタン経由で電子メールを流したり、金融取引をしていれば、検察が訴訟権を主張出来る。」とも伝えている。

仮想通貨はリスクを伴うため、規制当局がその対応に苦慮していることを詳細に説明した上で、最後はビットコイン関係者の発言で記事を締めくくっている。
「新しい産業はいつでもそうだが、駆逐されるべき悪者がいるものだ。今日、我々が目にしているのは、その悪者なのだ。」