Saturday, February 8, 2014

トヨタのリコール問題に決着をつける10億ドルの取引が近く成立する見通し【A1面】

昨日に続いて、日本関係の記事が一面に掲載された。

「『意図しない急加速』問題で、トヨタ自動車が、情報公開が適切だったかを調査している米当局と10億ドル(約1020億円)を超える支払いで和解する可能性があることが分かった。」という記事。ウォールストリートジャーナルの特ダネと思われる。豊田社長の写真入で大きく報じられている。

トヨタ自動車に「意図しない急加速」問題について、この問題の引き金になった2009年のカリフォルニア州での事故から、その後の経緯について、かなり詳細に記述している。トヨタ自動車側と米当局側の主張も公平に取り上げ、この問題について、冷静に報道しようという意図が感じられ、好感が持てる。

ただ、少し、トヨタ自動車側に同情的な記事になっていると思うのは私だけだろうか?
「和解は、トヨタ車の機械もしくは電気系統に欠陥があったという十分な証拠が無いにも係わらず、成立する見通しだ。NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)は、問題の車の電子式スロットル制御装置や制御ソフトウェアに欠陥を見つけることは出来ず、事故の大半が運転者の操作ミスによるものだと結論づけた。」
「トヨタは、車に欠陥があったとする原告の弁護士の主張に対して、幾つかのケースにおいては間違った置き方をしたフロアマットがアクセルにひっかかったことが原因だとして、一貫して争ってきた。トヨタは、『意図しない急加速』に係わる如何なる訴訟においても、法律違反を認めたことはない。」
トヨタの肩をもつ事実に多くを割いている。