Wednesday, February 26, 2014

米国はアジアにおける弱々しい結合者【A16面(読者投稿欄)】

読者投稿欄に日本に関する投稿があった。珍しい。

ウォールストリートジャーナルは、2月10日の社説で、「安倍首相の集団的自衛権を巡る取組み」を取り上げ評価した。その社説に対する読者からの声である。
「中国への対応については、安倍首相は必死で取組んでいるのに、オバマ大統領は弱腰。このままでは、安倍首相は益々ロシアとの関係を強化せざるを得ない。」というもの。

「2月10日付、貴誌社説の『アメリカと日本の"集団的"防衛』は米国の安保権益を満足させるために政策を変えるべきなのは日本だと主張されていますが、それは全く逆だと思います。真実に目を向けると、日本はその防衛能力を高め、長年の懸案である憲法による制約を変更するために全速力で動き、中国の脅威に対してより強固な対応が出来る様にしています。中国を押さえる必要があるのなら、オバマ政権の弱々しい政策こそ変更されるべきです。」
「太平洋に『軸足』を置くと言いながら、ワシントンは日本を守るために中国に立ち向かうことを拒み続けて来ました。特にワシントンは、米国の西太平洋における基盤に位置づけられる日米安保条約への完全な支持を宣言することを拒み続けてきました。平均的なアメリカ人は、ワシントンの行動を見ただけでは、中国の尖閣諸島への圧力が、実質的には安全保障条約における米国のコミットメントに対する挑戦であることに気がつかないでしょう。ワシントンは最近、日本に関係のない南シナ海における中国の行動について、中国に注意を促しましたが。日本が関係のある東シナ海での中国の行動に対しては何もしませんでした。多分、それが安倍首相が他の国から助けを求めようと決めた理由ではないでしょうか。モスクワにおいて。」

投稿したのは、ジョージワシントン大学のリチャード・ソントン教授という方。日本、中国、ロシア、米国の歴史が専門の様だ。