A13面(五輪特集面)で、羽生がフィギアスケートで金メダルを獲得したことを、写真付で詳細に伝えている。日本人として、本当に誇らしい。
「金曜日、羽生結弦がフィギアスケート男子で初めてのメダルを日本にもたらした。この試合はループジャンプへの要求が高まる中、新しい国々が新興勢力として出てきたことを感じされる試合だった。過去30年間、表彰台の最も高い部分は、アメリカやロシアの選手がほぼ独占してきた。しかし、今回は米ロ共に、メダル争いに加われなかった。」
その後、記事は、銀がカナダ、銅がカザフスタンと、米ロ以外の選手にわたったことを伝えている。
「19才の羽生は、アメリカのバットンが1948年のサンモリッツ大会で18才で金メダルを獲得して以来、最も若いスケートの金メダリストだ。」
記事は、ルール変更により4回転ジャンプを入れた方が有利になったため、各選手の転倒が相次ぎ、一部の批評家はこのスポーツの芸術性が無くなったことを嘆いていると伝える。その上で、だ羽生と2位のチャンの演技で転倒が相次いだことを指摘、どちらがまだましかという勝負だったと皮肉る。そして、チャンのコメントを詳細に伝えた後、羽生のコメントも伝えている。
「羽生は、最初の失敗によるネガティブな思いを振り払うのに苦労したと言っている。『金メダルを取らねばということを忘れようと努めた。でも、プレッシャーを振り払うことは出来なかった。それ程、すごいプレッシャーだった。自分の演技には満足していないが、自分の持っている全てを出し切った』」
「転倒にも係わらず、羽生が勝利したことは、日本がスケート大国として頭角を現してきたことを示している。日本は、男女のシングル共にトップクラスの選手層が厚い。金曜日の男子シングルでは、上位6人の内、実に3人が日本選手で占められた。来週行われる女子シングルでは、浅田真央が長年のライバルであるキムヨナと金メダルを目指して争う。」
「過去においては、男子シングルのメダルは、2010年大会で高橋大輔が獲得した銅メダルが唯一だった。高橋は、金曜日の試合では6位入賞を果たした」
その後、記事は、カナダのチャン選手、カザフスタンのテン選手、そして腰痛で欠場したロシアのプルシェンコ選手について、詳しく説明した上で、最後は米国選手の活躍で記事を締めくくっている。
「今年は、アメリカ人が表彰台に立つことはなかったが、19才のブラウンが今後への期待を抱かせた。彼は9位に終わったが、リバーダンスの曲にのせた彼の演技は多くの聴衆や審判の支持を得た。ユーチューブでは、4百万回ものアクセスがあった。ブラウンの弱みは、4回転ジャンプが出来ないことだ。このため、ほかの選手がターボチャージの様な演技で獲得する程のポイントを積み上げることが出来ない。しかし、コーチのエイド氏は彼は4回転ジャンプの練習中だと述べている」
共に、19才の羽生とブラウン。この若い2人は、間違いなく次回オリンピックでも、上位を競うことになるだろう。