Friday, May 30, 2014

日本と中国は、アジアについての競合的な見方を公表する【A8面(国際面)】

アジア安全保障会議(シャングリア・ダイアローグ)に関する記事が、国際面に掲載された。この会議で、アジアのライバルである日中が対決するという、勇ましいタイトルになっている。

この記事は次の様な書き出しで始まる。
「東シナ海、南シナ海での領土紛争により同地域での緊張が高まる中、今週末、シンガポールで、防衛大臣と軍高官が一同に会してサミットが開催される。その席で、中国と日本は、アジア太平洋地域の安全保障の将来について、競合的な見方を提示する見通しだ。」
「シャングリラ・ダイアローグでは、日本の安倍晋三首相と米国のチャック・ヘーゲル国防長官が演説する予定だ。ここ数週間、ベトナムが領有権を主張する海域で、中国が、石油掘削のためのプラットフォームを構築し、地域に波紋を投げかけているが、同会議は、それ以来初めて、米国、中国、他のアジア諸国の軍高官が一同に会するイベントとなる。」

そして、中国のこうした動きについて、ベトナムが強く非難し、他の国々も疑問を呈していること、ヘーゲル国防長官は、この件で、中国と対峙するつもりであること、そして、安倍首相がいわゆる「安倍ドクトリン」を発表し、地域と協力して、日本が防衛についてより積極的に取組む意思があることを表明する予定であることを述べる。

この記事は次のようなコメントで締めくくられている。
「安倍首相は、中国とアセアン諸国に対し、現在両者の間で話し合われている海上活動についての行動規範を遵守する様に迫る。また、中国と対峙しているアジア諸国の海を守る能力の増強への支援についても討議する。」
「安倍首相の、より強い日本というキャッチフレーズは、既に、米国やフィリピンといった同盟国からサポートを勝ち取っている。その一方で、平和国家である日本のの再軍備に懸念をもつ、中国と韓国からは非難を受けている。」

日本は南シナ海の問題にくびをつっこみ、中国との対立を深めているが、この対立は、どこへ行き着くのだろうか。
安倍首相の演説は、外務省のホームページで見られるし、下記のYouTubeでも見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=O8Z0WhSeNg0