消費増税による消費落ち込みが想定内であったとのニュースを、国際面で掲載している。
「新車や百貨店の4月売上実績報告(5月1日発表)によれば、消費の減少率はエコノミスト予測を下回り、アベノミクスは大きな試練を乗り越えた。」という主旨。
3%の消費税で、280円だった吉野家の牛丼が何故20円も値上がりするのかも、説明している。
この記事は次の様なコメントで始まる。
「日本のファストフードチェインである吉野家では、日本の消費税が4月1日にあがったため、薄切り牛肉がのった丼入りご飯の値段が20円上がって300円になった。吉野家ホールディングズのスポークスウーマンによれば、レストランの客足は衰えていない。」
「消費税が8%に上がってから、エコノミスト予測よりも多くの消費者が、車や服などの高額商品を購入している。自動車メーカーや主要百貨店は、木曜日、予想していた程、売上が落ちていないと報告した。」
「報告書によれば、アベノミクスとして知られる安倍晋三首相の経済再生プログラムは重大な試練を乗り越えた。『この税金は日本経済が今年直面した最大の試練だ。』と野村證券のキノシタトモチーフエコノミストは言う。『私は、そのネガティブな影響から逃れられたのは、よいニュースだと思います。』」
その後、4月売上の前年同期比減少率について、自動車がエコノミスト予測の15%に対して5.5%、百貨店がエコノミスト予測の20%に対して、阪急阪神が7.9%、高島屋が13.2%、伊勢丹三越が7.9%と、いずれも予測を下回ったことを具体的数値で示す。また、これらの報告は、経済全体を俯瞰しているものではなく、中小企業や輸出企業は厳しい見方をしていることを紹介する。
最後は、便乗値上げの可能性を示唆する様なコメントで締めくくる。
「値札ショックを和らげるために、政府は、2017年3月までは、店が値札から消費税を除外することを認めている。これは、一部の消費者に混乱を招いている。チェックアウトカウンターに行くまで、一部の価格が低く見えるからだ。」
「『私は価格が思っていたよりも高いことが分かりました。ちょっとびっくりしました。』ち46才のパートタイムワーカーであるアビコクミコさんは言う。彼女は東京の三越百貨店で3斤のパンを購入した。」
「一部の企業は、消費増税に乗じて、価格全般を値上げした。吉野家では、牛丼の価格を20円値上げしたが、増税による負担増は、その半分にすぎない。残りの半分は、スポークスウーマンによれば、素材の高級化のために当てられた。」
日本経済新聞によれば、自動車や洋服等高額商品の消費落ち込みが想定内である一方、日用品については既に前年を上回る店舗も出てきたということで、消費増税の影響は思っていた程、深刻では無い様だ。