Wednesday, July 26, 2017

首相は激しい追及に直面【A8面(国際面)】

7月24、25日に加計学園問題を巡る閉会中審査が行われたが、WSJはこのニュースを26日の国際面で速報した。



安倍首相が過去の答弁を修正し陳謝したことを伝え、激しい追及に防戦一方であったとしている。加計学園問題についても、獣医学部の申請者が安倍首相の長年の友人であったことを伝える一方で、日本では獣医学部が50年以上も新設されていないことや、日本のマスコミが数週間にわたってこの問題ばかりを取り上げてきた異常さも取り上げている。全体としては、マスコミの過剰報道により、国民が安倍首相を嘘つきと思う様になり、その結果、安倍首相の政治目的達成が危うくなっている言っている様に読める。

***** 以下本文 *****
日本の安倍首相は、その政治生命を脅かす様な不人気に苦しんでいる。友人を優遇したのではないかという追求に対する回答を変えたり、彼自身が間違いと称する点についてお詫びしたりして、不人気を払拭しようとやっきになっているが、いまのところそうした試みはうまくいっていない。
安倍氏の支持率は幾つかの世論調査で30%を切っており、安倍氏は政治生命をかけて支持率回復のために戦っている。安倍首相の長年の友人が昨年、獣医学部開設の申請書を提出したが、元文科省事務次官は、内閣府のスタッフがこの申請の許可に関与したと主張した。
安倍氏は、内閣府のスタッフは、適切な手続きに従っているとして、獣医学部の承認についてのいかなる関与も否認した。日本では、50年以上にわたって獣医学部が新設されていない。これは、日本には十分な数の獣医学医師がいると主張する獣医学会からの反対が反映されている。
友人を優遇したことに対する追求とそれに対する怒りは、ここ数週間、日本のニュースを賑わせてきた。そして、安倍内閣の支持率は、2012年に政権が発足して以来最低の水準にまで落ち込んだ。多くの世論調査回答者が、安倍首相を信頼出来ないと回答しており、与党は今月の東京都議会議員選挙で惨敗した。安倍首相は、来週内閣改造を行うとしており、これにより問題のある大臣を入れ替えようとしている。
支持率が30%を下回った首相が、支持率を回復させた例が殆どない。このことが、日本の平和憲法の改正を含む、安倍首相の政治目標について様々な憶測を呼んでいる。
安倍首相は、来年実施される、自民党の党首選で勝利し、3期目をつとめることが確実視されていた。しかし、いまやアナリストたちは、党の内部からも激しい挑戦があるだろうとする。
火曜日に、安倍首相は、国会の閉会中審査で、国会議員からの追求を受け、その主張を繰り返した。