Saturday, July 22, 2017

日本での衝突事故の原因は米海軍側に【A7面(国際面)】

6月に静岡県・伊豆半島沖で米イージス駆逐艦フィッツジェラルドとコンテナ船が衝突し、米兵7人が死亡した事故で、WSJ22日の国際面でフィッツジェラルドの乗組員が衝突を回避する作業を怠るなど複数の過失が原因だった可能性があると伝えた。



国防省関係者の発言として、フィッツジェラルド号乗組員はコンテナ船が近づいていることに気づかなかったため「衝突の直前まで何もしなかった」としている。

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先月、日本の沖合で発生した衝突事故で、米海軍フィッツジェラルド号に搭乗していた7人の米国人乗組員が死亡したが、金曜日に初動調査の結果として米国国防省が発表したところでは、この事故の原因は米海軍の過失にある。
調査はまだ継続しているが、これまでに分かったところでは、フィッツジェラルド号の乗組員が、フィリピン船籍の貨物船を回避するための適切な対応をとらなかった。国防省によれば、これが原因で、617日に日本で最も混雑する航海路で発生したこの事故で、フィリピン船が、海軍の駆逐艦の右舷に衝突した。
長さ730フィートの貨物船であるACXクリスタル丸は、長さ500フィートの駆逐艦に、夜の暗闇の中で衝突した。この衝突により、何十人もの船員が就寝していた寝室エリアに水が浸入し、船長の客室は破壊された。フィッツジェラルド号の船長が負傷し、航空機で病院へ緊急搬送された。船員たちは、沈没を避けるために奮闘した。水没した寝室エリアで、7人の乗組員が死亡した。
米海軍の近年の歴史で最悪と言われるこの事故について、国防省は発生直後から操作を開始した。国防省の関係者は、詳細は話せないとしながらも、これまでに分かったところでは、フィッツジェラルド号の乗組員に過失があると語った。
米海軍の主席情報オフィサーである、ドーン・カルター海軍少将は、調査はまだ初期段階にあり、「原因などについて憶測するのは早すぎる。」と語った。
調査結果が明らかになる中、海軍や商用船の元船長らは、フィッツジェラルド号が貨物船に航路を譲らなかった点に過失があるのではないかと語った。