マティス国防長官が、2月3日に来日し安倍首相と歓談したが、WSJは翌日の国際面でこのニュースを速報した。
トランプ氏の選挙中の発言に、日本は戦々恐々としていたが、日米同盟は揺るぎないとするマティス氏の発言に日本は安堵したと報じている。
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トランプ大統領が、アメリカのグローバルな同盟政策を見直すと脅す中、国防長官は米国の軍事支援に頼っている2国に保障を与えた。我々は貴方たちを見捨てないと。
マティス国防長官は金曜日の安倍首相との会談の中で、日本を防衛するという約束を維持するとコミットした。彼はその前に、韓国のリーダーにも同様の保障を与えた。
「日米安保条約は、今日も、一年前や五年前と同様に有効であるし、一年後も十年後も有効だ。」と、密室での会談の前に記者の前で行った演説で、マティス氏は安倍氏に述べた。
日本と韓国は、トランプ氏が同盟国への負担増強を強いる中、動揺する国のひとつだ。オーストラリアの収容センター沖の難民を受け入れるというオバマ政権の約束をトランプ氏が批判した後、アメリカのオーストラリアとの関係は悪化していた。
トランプ氏はまた、日本と韓国に駐留する65,000人の駐留米軍の財政負担についても疑問を呈した。アメリカとその同盟国は、こうした軍隊の費用を共同で負担しているのだが、トランプ氏は選挙運動期間中にアメリカはそうした費用を支払うべきではないと言ってきた。
トランプ氏はまた、日本と韓国はアメリカに対して不公平な貿易優遇策を取っていると言ってきた。
こうした批判は、日本と韓国に懸念を生み出した。両国は、より攻撃的になる中国や、急速に高まる北朝鮮の核の危機に対抗するのに、米国の軍事力に頼っているからだ。
アメリカが日本や韓国から撤退すれば、両国は軍事力を急速に増強し、防衛のために核武装せざるを得ないだろう。
マティス氏は、撤退の計画は無いことを示唆した。
「私は、誤解が無いことを望みます。アメリカでの政権交代に際して、安倍首相や日本国民と100%一緒になって、確実にやっていきます。」とマティス氏は安倍氏に述べた。マティス氏は韓国の同僚に対して、アメリカのコミットメントは鉄の様に固いと述べた。
日韓両国の高官は安心した様だ。安倍氏は、マティス氏は最初の海外訪問地に同地域を選んだことは、新政権が日米関係を重要視していている証拠だと述べた。
アナリストは、米軍費用負担の様な落とし穴が同盟を劣化させる危険性はあると述べる。「トランプ氏は、よくこのことを述べている。」とソウルのシンクタンクであるアサン政治学院の研究員であるジェームスキム氏は言う。