日本が米国債保有高第一位の地位を奪還したという記事が、1面に掲載された。
米国債の利率が他の国より高いことに魅力を感じ、中国、日本だけでなく、欧州も米国債の購入に動いており、これが米国の利率を低く抑えることに貢献しているとしている。
***** 以下本文 *****
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本は中国を抜いて、金融危機以来初めて、米国国債の最大保有国となった。日本の低金利政策によって、米国に資金を移そうとする投資家が米国国債を購入している。」
「米国当局のデータによれば、日本は最大の米国債保有国の地位を奪還した。日本は強さを再証明し、中国は経済が停滞する中で債権ポートフォリオを維持した。」
長い記事なので暫く要約する。
米国国債の利率は他の先進国に比べて高い。2月末の米国債保有高は、日本が1兆2,244億ドル、中国が1兆2,237億ドルだった。但し、中国はイギリスやベルギーの仲介会社を経由して米国債を購入しているケースがあり、その意味でデータの正確性を欠く。日本の米国債購入増加のおかげで、米国の経済が好調であるにもかかわらず、米国債の金利は低く抑えられている。
世界最大の年金基金である日本の年金基金も外債購入の割合を11%から15%に増やす。10年物日本国債の利率は0.322%であるのに対し、米国債の利率は1.9%だ。
米国債の最大の保有者は連邦準備銀行で2兆ドル保有している。中国の米国債購入の減速によって、米国債価格の下落が懸念されていたが、日本により米国債購入はこうした懸念を払拭するのに貢献している。
この記事は次の様なコメントで終わっている。
「米国市場は、中国が外貨準備高を配分するに当たって鍵となる市場であることに変わりは無いと中国中央銀行の関係者は言う。特に、強いドルが中国がドル資産に投資することをより魅力的にすることが期待されているからだ。」
「アナリストによれば、日本と中国からの購入に加えて、欧州からの需要も高まっている。欧州国債の利子も低迷しているので。」