第二四半期の日本のGDPが6.8%縮小したというニュースが、国際面に掲載された。
この記事は次の様な書き出しではじまる。
「日本経済は、4月に実施された消費税増税が家計に打撃を与えた後の、第二四半期に、急激に縮小した。エコノミストは、この縮小は政府に追加の景気刺激策を迫ることになると言っている。」
「ある経済において生産された物とサービスの価値の合計である実質国民総生産は、6月までの3ヶ月に、年率ベースで昨年同期に比べて、6.8%縮小した。」
しばらく要約する。
ウォールストリートジャーナルが予測した7.1%よりは少なかったが、エコノミストは予想以上の縮小幅に懸念を抱いている。この縮小は、消費税率を5%から8%に上げたことによるものだが、安倍首相は、こうした縮小は一時的なものとみている。しかし、こうした政府の見方が楽観的であることが諸運勢された場合には、政府は、追加刺激策の実施と来年に予定されている消費税の10%への増加は再考せざるをえない。投資家は、不景気の長期化リスクを考慮せざるをえないだろう。次のチェックポイントは、7月~9月期にどの程度、経済の回復がみられるかだ。
この記事は、次の様なコメントで締めくくられている。
「経済は第一四半期に6.1%拡大した。これは、消費増税前に、家計が洗濯機などの高額商品を買いだめしたからだ。」
「政府関係者は水曜日にデータについて楽観的だ。甘利明経済産業大臣は、経済は着実に改善しつつあるという政府の見方を変更するものではないと言っている。彼は、現状では、追加予算を実施する段階ではないといっている。」
WSJは、直前にGDP縮小率の予測記事も掲載しており、日本のGDPの動向についての関心が高い。