Thursday, August 21, 2014

日本の雨が土砂崩れを引き起こし、広島地域で数十名の死者を出した【A14面(国際面)】

広島での土砂災害のニュースが、国際面で報道された。

この記事は次のような書き出しで始まる。
「日本の広島県で、土砂崩れにより、少なくとも36人の命が奪われ、7人が行方不明になっている。」
「水曜日の未明に、豪雨により土砂崩れが発生して以降、広島市の安佐南区と安佐北区では捜索活動が続いている。土砂崩れにより、多くの家が壊され、多くの住民が取り残されたり、土砂に埋まったりしている。警察と救助隊が広島市で生存者の捜索に当っている。」

暫く要約する。

気象庁によれば、安佐北区では、3時間に217.5ミリ(8インチ以上)の雨は降った。これは、1976年に観測を始めて以来最高だ、NHKによれば、亡くなられた方の中には、3歳の男の子と77歳の女性が含まれており、また、広島消防庁の職員も救援活動中に亡くなった。広島市によれば、21地域の16万人に対して、避難命令が出ており、自衛隊の派遣も要請した。この地域は1999年にも同規模の土砂崩れに見舞われており、30名が死亡していた。

この記事は次の様なコメントで締めくくられたいる。
「安倍首相は夏休みを切り上げ、災害に対応した。」
「『更なる降雨の可能性があります。私は政府に対し、被災された方々の救出に全力をあげるように指示しました。』と首相は語った。」
「西日本はこの夏記録的な降雨を経験しており、土地が緩み、土砂崩れの危険性が高まっている。」
「今年は既に、8月7日までに497件の土砂崩れが発生しており、2人が死亡し、3人が負傷している。」

この大災害が発生したのは20日なのだが、WSJは、翌21日に気象庁、NHK, 広島市への取材をベースにこの記事をまとめ、カラー写真入りで掲載している。こうした海外での大災害に対する、同紙のすばやく真摯な報道姿勢には感心する。
安倍首相は、夏休みを切り上げてリーダシップを発揮する強い首相として、好意的に描かれている。