ウォールストリートジャーナルは、米国に影響力をもつ多くのインテリ層に読まれていて、その世論形成に寄与しています。同誌に日本がどの様に取り上げられているかを観察することは、米国で日本についてのどの様な世論が形成されつつあるを知ることになるのではないでしょうか。このブログでは同誌に取り上げられた日本関係の記事を簡単に紹介しています。私は英語が専門ではないので、誤訳はご容赦。
Thursday, July 17, 2014
日本の監視者は、2つの原子炉の稼動を認めた【A14面(国際面)】
川内原発が安全基準をクリアしたというニュースが国際面に掲載された。
この記事は、次の様な書き出しで始まる。
「日本の原子力監視者は、水曜日に、日本の南部に位置する鹿児島県の2つの原子炉の再稼動について、福島第一の事故の後の、より厳格な基準を満たしているとして、安全の面で問題が無いことを認めた。」
「この決定は、48の原子炉のうち、幾つかを稼動させようとする日本の努力が進展していることを示す一方で、再稼動を推進してきた2つのユニットの発電会社と政治家達は、まだお祝いをするには至っていない。誰が再稼動の最終判断をするのか、その判断にどの程度の時間を要するのかが、いまだに不明確だからだ。」
長い記事なので暫く要約する。
2011年3月の福島第一の事故以降、日本の全ての原子炉の運転は止まったままだ。発電は、輸入される天然ガスや石炭に依存しており、企業や個人は夏の間は消費の自粛を供給されている。事故の前は、発電の30%は原子力に依存していた。輸入資源に頼っているため、電力コストが上昇し、経済に悪い影響を与えている。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「安倍内閣は、エネルギー政策として、原子炉の再稼動を熱望している。首相は、再稼動の最終決断をしたのは、彼だという印象を与えたくない。日本の軍隊というデリケートな政策に取組んでいるため、彼の内閣の支持率は低下している。彼は、原子力にかんする強い感情を考慮した時、原子炉に係わる決断に踏み込むことにより、人気が落ちるきっかけをすることには気乗りしていない。」
「承認が得られた原子炉は、薩摩川内市にある、川内第一と第二で、九州電力によって運営されている。」