Wednesday, July 23, 2014

日本は海軍演習でインドに加わる【A7面(国際面)】

米印合同演習に日本に参加したというニュースが、国際面に掲載された。ウォールストリートジャーナル日本語版にも同じ記事が掲載されていたので、借用した。

「インド、日本、米国の軍艦による合同演習が24日、日本に近い太平洋上で始まる。中国の海洋進出が強まる中でアジアの民主国家間の海上協力が拡大される兆しがうかがえる。」
「インドと日本との結び付きは、アジアの地政学的緊張が高まる中で強まっており、日本は今年1月、主として米国とインドの海軍が毎年行っているマラバル合同演習に参加するよう招かれた。」
「米国を中心とした封じ込めを恐れる中国は、日本とオーストラリア、それにシンガポールが2007年に同演習に参加すると反発した。日本は09年にも参加したが、同演習にはその後第三国は参加していない。」
「インドと日本は中国との領土紛争に巻き込まれており、いずれも中国の軍事的台頭に不安を抱いている。インドのアナリストは、同国が今年の演習に日本を招くことを決めたことからは、インドのより自信のある、強力な海上政策がうかがえると述べている。」
「元インド海軍将校で、現在は政策研究ソサエティー(ニューデリー)に勤務するウダイ・バスカル氏は『これは、中国の行動に関してインドやその他の国に不安が見られるという新しい戦略的環境を反映したものだ。』とし、『インドは中国の台頭に対処するため、集団的機能を構築することでこの環境を具現化しようとしている。』と語った。」
「しばらく第三国を交えた演習をしてこなかったインドの判断を批判していたバスカル氏は、インドは今や多極的アジアを求めているとし、この目標を達成する上で海上協力は『賢明な方法』だと述べた。」
「インドと日本は12年に2国間演習を始め、今年1月には両国の沿岸警備隊はアラビア海で合同演習を行った。両国間のつながりは、安倍晋三首相と親密な関係にあるインドのモディ新首相の下でさらに強化されると見られる。」
「今年のマラバル演習に日本が参加することに関する中国当局者のコメントは得られていない。」
「米国の支援を受けている日本は、他のアジア諸国を引き入れて中国に対して一致団結するために外交攻勢をかけている。中国は東シナ海と南シナ海での領有権をめぐって周辺諸国と紛争を起こしていて、インドと国境を接する西部やインド洋でも活発な動きを見せている。」
「インドは中国軍がヒマラヤのインド支配地域に繰り返し侵入していると非難している。両国は1962年、ヒマラヤ国境をめぐって衝突した。」
「インドの当局者は、インド洋での中国のプレゼンス拡大に懸念を強めている。インドはインド洋は自国の影響力の範囲内にあると見ており、この海域にはまた、中東産石油のインド、中国、日本、その他の東アジアの国への重要な輸送ルートもある。中国はパキスタンとスリランカでの港湾建設に資金を提供し、中国海軍はこの海域でこれまでになく活発な動きを見せている。」
「中国としてはインドとの経済関係を改善しようとしている。中国の当局者はモディ首相に手を差し伸べており、両国を含む新興5カ国(BRICS)は最近、西側諸国を中心とした世界銀行と国際通貨基金(IMF)に対抗して、新しい開発銀行を設けることを決めた。」
「元インド海軍幹部で現在は平和・紛争研究所のアナリストを務めるK・ラジャ・メノン氏は『インドは中国と日本の両国との関係を維持することでヘッジをかけている。』と述べるとともに、『これは賢明な外交だ。』と指摘した。」

「インド海軍の報道官によると、24日から1週間、対海賊、対テロリストなどの訓練が行われる今回の演習にはインドからフリゲート艦、駆逐艦、補給艦が各1隻と800人の人員が参加する。この演習で各国は『各国の海軍が戦術的に共同して動かなければならない事態』に備えることになるという。」

WSJは中国を牽制する各国の動きを歓迎している様だ。