Friday, July 18, 2014

日本は水陸両用作戦のために訓練する【A8面(国際面)】

陸上自衛隊が水陸機動団構築のために行っている訓練が、記者団に公開されたが、その様子を詳細に報じている。米国の海兵隊を参考にしている様だ。

この記事の前半部分は、ウォールストリートジャーナル日本版に同じ記事が掲載されてので、そのまま転載させて頂く。

「若い陸上自衛隊員80人がこの地で、水泳、ボート漕(こ)ぎ、飛行中のヘリコプターから海への飛び込みなどの訓練を受けている。」
「これは水陸両用(揚陸)作戦に必要とされる技能で、日本の陸上自衛隊が切実に必要としている技術だ。」
「佐世保の郊外で行われた5週間の訓練は、総勢600人の西部方面普通科連隊の隊員が必ず一度は受けなければならない訓練だ。同連隊は、米海兵隊をモデルにした水陸両用部隊を構築するという日本のプロジェクトの中心となる部隊だ。」
「陸上自衛隊は今週、佐世保での自衛隊員たちの訓練を記者団に公開し、中国との海上での緊張が高まる中で、日本がいかに離島防衛を強化しているかを誇示した。」
「連隊長の国井松司1等陸佐は『米海兵隊にならったボートマンシップ、これを彼らに植え付けている。』と述べ、『海は怖いよ、海から上陸するのはそんなに簡単じゃないよ、失敗したら死ぬということを隊員たちに肌身で感じてもらいたい。』」と語った。
「安倍晋三政権は昨年12月、陸上自衛隊内に新たな水陸機動団を創設する方針を決めた。2つの師団と2つの旅団で構成される。防衛省は当時、機動団は離島への侵攻があった場合、速やかに上陸、奪回、確保することを目的とすると説明していた。」
「安倍首相は2012年12月に政権の座に就いて以降、従来以上に力を誇示する姿勢をとってきた。今月1日には、憲法解釈を修正し、攻撃を受けている同盟国を自衛隊が支援するのを容認した。これは日米同盟関係強化を狙いにしている。」
「政府はまた、戦争と平和の間にある『グレーゾーン』への自衛隊の対応を容易にする計画だ。」
「当局者は、その一例として、外国の非正規軍集団(民兵など)が係争中の離島に上陸したシナリオを指摘した。」
「安倍首相は15日の国会答弁で、沖縄には多くの離島があると述べ、武力攻撃に至らない侵害に対し、継ぎ目のない十分な対応ができる態勢を整備することが一層重要だと語った。」
「首相の動きは、中国を怒らせている。中国は、安倍首相が第2次世界大戦以前に日本がとった軍国主義的な姿勢を復活させようとしていると述べている。憲法解釈の変更は、国内でも不人気で、半分強の日本人が反対している。」
「日本政府は、自前で水陸に対応できる能力を育むことによって、離島を独力で防衛できるようになるかもしれない。そうなれば米海兵隊はその任務から解放される。」
「ホノルルのシンクタンク、『パシフィックフォーラムCSIS』の上級アソシエイト、ケリー・ガーシャネック氏は、自衛隊に水陸両用戦力がないままであれば、『日本は、自分たちが行動できないミッション(というか、どうやらやりたくないミッション)を、若い米国人兵士に押しつけ、日本の防衛のため死んでほしいと依頼することになっていただろう。」と述べ、『それは日米同盟にとって政治的に悪影響を及ぼしていたはずだ。』と語った。」
「ガーシャネック氏は、米海兵隊の退役軍人でもあり、自衛隊の水陸両用能力の構築に関与してきた人物だ。同氏は、『日本は、初歩的だが効率的な水陸両用部隊の設置で重要な進鮎歩』を遂げたと述べている。」

非常に長い記事なので、暫く要約する。

佐世保では、隊員達が遠泳や160キロもあるゴムボートを運ぶ訓練を行っている。彼らは黄色いTシャツを着ているので、「ひよこ」と呼ばれている。こうした訓練の様子は、今週初めて、記者団に公開された。

関係者によれば、水陸機動団は、その14万人を擁する陸上自衛隊の一部とで、規模は3千名になる予定だ。本拠地は、佐世保で、西太平洋最大級の米海軍基地とは6マイルしか離れていない。米軍基地に停泊しているアメリカの水陸両用船が、日米の共同演習に使われることもある。また、陸上自衛隊と海上自衛隊が共同演習をしたりして、これまであまり協力関係の無かった3軍の協力関係も見られる様になってきている。

この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「日本はまた数十の水陸両用車と数十のオスプレイの購入を計画している。オスプレイは羽の着いた飛行機の様に飛ぶが、ヘリコプターの様に着陸可能だ。」

日本のこうした動きが、米国の軍事費負担に寄与することを、手放しに喜んでいる様に読める。