Thursday, April 19, 2018

トランプ大統領は金主席と実のある会談を要求【A7(国際面)】

安部首相は訪米し、41718日にトランプ大統領との首脳に臨んだが、WSJはこのニュースを19日の国際面で速報した。



トランプ大統領が「北朝鮮との首脳会談の席で、拉致問題を取り上げる。」としたことについて、安部首相が感謝の意を表す一方で、貿易問題については、両国の溝が埋まらなかったとしている。

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トランプ大統領は、北朝鮮が核兵器プログラムを中止すれば、北朝鮮にとって明るい道が開けるだろうと述べた。しかし、予定されている金正恩主席との会談が結果を生まなければ、会議の途中で退席するとも述べた。
トランプ大統領のこの発言は、彼のフロリダの別荘であるマーラゴでの、日本の安倍首相も出席した記者会見でのものだが、米国担当者が北朝鮮の金主席とのトップ会談の詳細について交渉している時にもたらされた。トランプ大統領は、この会談は数週間以内に行われるだろうと述べた。CIAのマイク・ポンペオ長官は、今月の前半に北朝鮮を訪問し、金主席とあって、会議の詳細について打合せた。
「もし会談が意味のあるものでないなら、我々は訪問するつもりはない。」とトランプ大統領は述べた。「もし、会談の途中で、会談が意味あるものでないと判明したら、私は敬意を払って階段の席から離れるだろう。そして、今やっていることを継続するか、何でも良いから出来ることをすることになるだろう。しかし、何か意味あることが起きるだろう。」
トランプ大統領は、日本と米国は協力して、北朝鮮に非核化を迫ると述べた。日本のサポートについて、米国の取り組みにとって重要だと称賛した。彼はまた。中国の周主席が北朝鮮に圧力をかけていることについても感謝の意を表した。
「北朝鮮が、非核化を完全で、検証可能で、後戻り出来ない形態で行うなら、北朝鮮にとって明るい道が開けるだろう。」とトランプ大統領は述べた。「それは、彼らにとって素晴らしい日になるだろう。それは、世界にとって素晴らしい日になるだろう。」
トランプ大統領と安部首相は、2日間の会談の殆どを、懸案となっている日米貿易問題と、予定されている金主席との会談についての議論に費やした。
安部首相は、トランプ大統領が金主席と会談する際に、日本の権益を損なわないことの保証を得ることを期待して、日米首脳会談に臨んだ。トランプ大統領は、水曜日に北朝鮮に拉致された日本人の一日も早い解放を確実にするために努力すると述べた。拉致被害者の解放は、安部首相にとって、首脳会談で最も重要な課題だった。「我々は、これらの人々を日本に戻すために、本当に一所懸命に努力する。」とトランプ大統領は述べた。
「私は、トランプ大統領の前向きな言葉に感謝します。拉致被害者の家族にとって、とても力強く、勇気付けられる言葉です。」と安部首相は述べた。
日本のリーダーたちは、米国が、米国を攻撃可能な長距離核ミサイルの排除に絞って北朝鮮との交渉を妥結させ、日本への脅威となる短距離ミサイルについてはそのまま放置するのではないかと懸念していた。
安部首相は、記者会見でのコメントで、日米同盟について賞賛し、トランプ大統領と拉致被害者を帰国させることについて議論し、今後の方向性について完全に一致したと述べた。
2人のリーダーは、貿易協調への最善の道については、合意できなかった。トランプ大統領は、国間協定に向けた交渉を支持。一方、安部首相は、以前にTPPを議論した12カ国に、米国が再び参加することを希望すると述べた。
「我々が拒否することのできない提案がなされない限り、私はTPPには戻らない。」とトランプ大統領は述べた。「私たちは、一つ一つの課題について、日本と交渉する。」