Saturday, December 9, 2017

日本のミサイル計画は北朝鮮を射程距離内へ【A8面(国際面)】

防衛省は、12月8日に長距離巡航ミサイルを自衛隊に導入する方針を発表したが、WSJはこのニュースを翌9日の国際面で速報した。


今回の決断は、何でも反対の野党からの激しい批判が予想されるが、いつまでも自国の防衛を米国に頼る訳には行かず、その意味で英断だと言っている様に読めるがどうだろう?

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 日本は、北朝鮮の軍事基地を長距離から狙うことのできるミサイルを、初めて購入することを計画している。北朝鮮からの脅威が増すことによって、周辺諸国での軍事競争が激しさを増す中行われる軍備増強策だ。
この決定は、金曜日に発表されたが、ロッキードマーチンからのミサイル購入の可能性が含まれている。これは、トランプ大統領から歓迎されるだろう。トランプ大統領は、11月にこの決定は、金曜日に発表されたが、ロッキードマーチンからのミサイル購入の可能性が含まれている。これは、トランプ大統領から歓迎されるだろう。トランプ大統領は、11月に訪日した際に、米国からの大量の武器購入を日本に迫った。
トランプ政権のもと、米国は、軍備を増強し、防衛についてより大きな負担をする様に、日本に圧力をかけることを模索してきた。安倍首相は、日本の軍備についての規制を緩和することを模索しており、その意味でトランプ大統領と一致している。
しかしながら、攻撃型の軍備の導入は、日本の平和主義へのいかなる変更にも反対する野党からの反対を招くだろう。第2次世界大戦に敗れた後、日本は戦争を放棄し、それ以来、自国の防衛については、米国の軍備の傘に依存してきた。
日本の防衛相は、日本のF35に装備するためのノルウェー製の共同攻撃型ミサイル(JSM)を購入するために、来年度約1,900万ドルを申請すると述べた。JSM巡航ミサイルの射程距離は、最大で300マイルだ。
防衛相は、また、ロッキードマーチンが開発した巡航ミサイルを輸送するために必要となるF15ジェット戦闘機の改造についての調査費用も申請する。ロッキードマーチンが開発したミサイルの中には、長距離・半自動巡航ミサイルJASSM-ER)も含まれる。JASSM-ERの最大巡航距離は、約620マイルだ。これにより、日本近郊を飛行中の航空機から発射されたミサイルは、北朝鮮の地上の目標に到達することになる
北朝鮮を長距離から狙うことの出来る能力により、北朝鮮の対航空機ミサイルの脅威を回避することが可能だ。5月に北朝鮮の金正恩主席は、地対空ミサイルのテストを視察した。軍事関係の学者によれば、約90マイルの射程距離があるという。
小野寺防衛大臣は、記者会見で、日本は紛争時の北朝鮮の基地の攻撃については米国への依存を継続すると述べ、ミサイルを北朝鮮に対して使用することを否定した。
北東アジアでは、北朝鮮がミサイルを核の開発を加速化しており、同地域では軍備増強が行われている。今回の日本の巡航ミサイル購入計画は、こうした中での最新の動きだ。北朝鮮は、3発の大陸間弾頭ミサイルなど、日本と韓国の攻撃を可能にする複数のミサイルの実験を行った。