4月14日、17日の熊本大地震による影響について、19日の国際面で伝えた。
建物の倒壊により多くの犠牲者が出たこと、多くの住民が避難所での生活を余儀なくされていることに加えて、経済紙らしく、この地震が多くのメーカーでの生産に影響を与えていることを、トヨタやソニーの例をあげて詳しく伝えている。
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「数十人の犠牲者が出た2回の地震によって、日本の南部の島である九州では、何万人もの人々が避難所で暮らしていて、トヨタ自動車を始めとする企業は生産の縮小を余儀なくされている。」
「木曜日のマグニチュード6.5の地震とその28時間後の土曜日に起きたマグニチュード7.3の地震の震源地である熊本県では48人の死亡が確認された。県によれば、日曜日の午後現在で約11万人の住民が避難所で暮らしている。」
「日本の気象庁によれば、木曜日の夜以降、444回の体に感じる地震が九州地区で発生した。同庁によれば、地震で地盤が緩んでおり、雨により土砂崩れが発生する恐れがあるとのことだ。」
「度重なる地震により、被害状況を確認し、熊本での操業を正常に戻そうとする企業の努力は、台無しにされている。」
「トヨタ自動車によれば、熊本地震後の部品の不足により、同社の日本の殆どの工場での車の生産が次第に止まりつつある。レクサスが生産されている福岡工場では操業停止が続いている。同社によれば、プリウスを生産している堤工場などの中央日本にある工場も、火曜日から日曜日にかけて生産を止めることになるだろう。」
「『九州の2つの工場では、壁が崩れ、窓が割れ、自動機の位置はずれ動いている。』とドアやエンジンの部品を作ってトヨタに納入しているアイシン精機のスポークスマンは語った。従業員は日曜日に被害状況の確認を始めたが、工場がいつ稼働を再開出来るかは不明だ。同社は日本の他の地域や海外の工場での生産を増やし、影響を最小化する予定だ。」
「本田や日産など他の自動車メーカーも同地域の工場での生産を停止した。ソニーは熊本の工場で、アップルのiPhone用などのスマートホンに使われるイメージセンサーの生産を行っているが、被害状況を調査中だ。同社スポークスマンによれば『工場の壁にはひびが入り、窓は割れている。』余震が続いているため、従業員は帰宅している。『1~2日以内に工場が再稼働する可能性は低い。』」
「『地震活動がおさまる兆候は無い。』と気象庁のアオキゲンは記者会見で述べた。強い余震が少なくとも数週間続く可能性があるとして警戒を呼び掛けた。」
「熊本県によれば、この地震による41名の犠牲者の約半数は、倒壊住居の下敷きになって亡くなられた。東海大学によれば、同大学の生徒3名が南阿蘇村のアパートの倒壊によって死亡した。」
「熊本県によれば、11名が行方不明になっているが、これらの方々は小さな住居の集落である南阿蘇村で行方不明になっている。行方不明者の捜索は継続している。」
「安倍首相は、記者団に対し、米軍から救援物資輸送の支援の申し出があり、米軍とも協力していくと述べた。政府は月曜日までに25,000人の自衛隊員を現地に送り込む予定だ。」