川内原発再稼働を11日の国際面で速報した。
WSJは、原発には非常に関心が高く、またこれまで基本的には原発再稼働に賛成と思われる記事を掲載してきた。しかし、この記事は日本での再稼働はリスクが高いという批評家のコメントの引用で終わっており、再稼働にあまり好意的ではない様に読める。
***** 以下本文 *****
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本は、火曜日に、2011年の福島の原発事故の後新しい安全基準が導入されて初めて、原子炉のうちの一つを再稼働させた。これにより、全ての原子炉が停止していた2年間に終止符が打たれた。」
「九州電力は日本の南部にある川内原発の第一原子炉の制御棒を午前10時半に抜いた。九州電力によれば、原子炉は週末までには電気の生産を開始し、検査の後の9月頭には稼働を再開させるとしている。同原発の第二原子炉は今年の後半にも再稼働の見込みだ。」
暫く要約する。
日本には43のの原子炉があるが、2013年9月以来、全く稼働していなかった。再稼働は、新基準を満たすのが困難で遅れていた。今のところ、新基準をみたした原子炉は5つしかない。福島の災害の前は、日本の電力の30%は原発によって賄われていた。しかし、災害の後は、90%近くを、石炭、ガス、石油に頼ってきた。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「安倍晋三首相とその内閣は、日本が輸入資源に頼るのを避けるために、原発を再稼働させたいと言ってきた。世論調査によれば、日本人の大多数が再稼働に反対している。そして、この問題は、安倍首相の支持率を低下させている。」
「批評家達は、地震やその他の自然災害に見舞われる可能性の高い日本での、環境リスクについて言及している。」