12月の貿易赤字が前年比で縮小したというニュースが国際面に掲載された。
「12月の日本の貿易赤字は、過去18ヶ月で最も低い水準となった。米国への堅調な輸出は、円安を誘導するという安倍晋三首相の政策がついに経済成長の助けになりつつあることを示すものだ。」
「輸出は円換算で一年間の12月に比べて13%伸びた。一方、輸入は原油安と弱い内需により、1.9%の伸びに止まった。貿易赤字は6,607億円(56億ドル)まで縮小した、30ヶ月連続の赤字ではあるが、前年比で半減したし、ウォールストリートジャーナルや日本経済新聞社の予測である7,351億円より良かった。この数値は日本の円安政策が輸出業者を助け始めたことを示している。」
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貿易赤字が縮小したとは言え、まだ気が遠くなる程、大きな数字だ。WSJは、円安効果がようやく数値に表れてきたと楽観的に伝えているが、円安効果で輸出が伸びている間に、安い燃料を確保して輸入を抑え、新しい産業を育成して輸出する力を蓄える努力をしないと、二度と貿易黒字国にはなれないのではないかと心配する。