ソニーがジ・エンターテインメントの公開を中止したというニュースに関して、専門家投稿欄に投稿があった。
「ソニーピクチャーズの共同会長は彼の映画の好みを題材に冗談を言っていたかもしれない。しかし、オバマ大統領はソニーの願いをきいてあげた。水曜日に、政府は、明らかな確信の欠如はあるものの、北朝鮮がエンターテインメント業界の巨人を苦しめたハッキングの背後に北朝鮮がいるという認識を明らかにした。金曜日にFBIは声明を発表し、今回のハッキングと過去の北朝鮮のハッキングとの間には類似点があるという民間部門の見方を繰り返した。」
「疑いなく、このタイミングはソニーにとって有益だった。劇場は北朝鮮を題材にした議論の渦中にあるコメディーの公開を諦め、ソニーはその公開中止を決めた。会社のリーダーシップが当面そのまま継続すること以外のもう一つの当惑は、15才の子供たちが遊戯室からハッキングする前に、それは失敗していたということだ。」
「半分懐疑的になろう。無慈悲にトンキン湾事件が思い出される。もし、北朝鮮が、以前そうしていた様に、ソニーのネットワークに干渉したのなら、そうしたのは北朝鮮だけでは無い。ハッカー達のソニーに対する嫌悪は2005年に遡る。音楽CDのコピーを防ぐために顧客のコンピュータソフトウェアを秘密にしたのだ。それは、過去2回の夏にリフレッシュされた。その夏に、2011年の破壊的なソニーのプレイステーションネットワークのハッキングの罪で、警察は20歳をテネシーからロンドンまで探し求めていた。」
「我々が知りたいこと。FBIは見つけ出せないだろう。北朝鮮の役割は正確にいうとどの様なものか、そして、他の人々をどの様に北朝鮮のために働かせることが出来たのか?北朝鮮のハッカー達は巨人たちの肩の上に乗っている。ロシアのコンテンツ泥棒、中国の企業秘密スパイ、そしてソニーをここ10年程攻撃してきた政治的な意図をもったハッカー達である。参加者はしばしば互いの本名も国籍も知らない。もしハッカーネットワークが様々な政府機関のために働く米国のエージェント達で溢れていたとしても驚かないで欲しい。重要な参加者がFBIの諜報員でなければ、プレイステーションの件では逮捕はされなかっただろう。」
「こうした歴史からみて、どうしてソニーのデータ機密が3流だったのかは、将来のビジネススクールのケーススタディの謎であろう。いまや世界は米国の文化的スーパーパワーを取り扱わねばならない。それは、歴史上初めてのサイバーテロリストによる恐喝の成功事例の犠牲になったのだ。劇場のオーナーを責めるのは止めなさい。彼らもまた弁護士の忠告に気を付けるしかなかったのだ。9.11の様な攻撃をしかけるという電子メールでの脅しは、大企業がそのコンピュータネットワークとデータ機密のコントロールを失うという1ヶ月にわたる見世物がなければ、そんなに深刻に扱われることはなかったであろう。」
「ソニーはかつてはエンターテインメント業界をかく乱していた。最初のホームビデオレコーダーを生産し、ハリウッドを激怒させた。ハリウッドは、その作品をいつどこでコンシューマに見せるかについてのコントロールを失ったからだ。そして、盛田昭夫氏は垂直統合に恋をした。音楽、映画、テレビ番組制作を、これらのコンテンツを消費するデバイスを作るビジネスに加えて、そのビジネスとした。この会社はそれからこの間違った判断の代償を払い続けている。特に、プレイステーションネットワークをセットアップした後、海賊版やハッキングによるお互いに関係のある苦難の主要なサンドバッグに自らを位置づけてしまったのだ。そして、ハッカーの集団が一旦同社の弱点についての知識を集積させてしまうと、北朝鮮の様なテロリスト国家でもそれを利用することが簡単なのだ。」
「NSAのスパイは我々のデータの心配の中では最小のものだ。それはこのコラムが長い間指摘してきたことだ。そしてソニーは何故かを示す。しかし、サイバーの自暴自棄は行われ過ぎた。よりよい暗号化は多くの問題を解決し、CEOレベルの電子メールが漏洩されることでコストベネフィットのハードルを満たすのはより簡単になってきた。」
「暗号化が解決出来ない一つの問題は、従業員の不注意と無能さだ。これがソニーのハッキングの最大の要因だ。」
「ここにジ・インタビューが持ち出されてくる。冷戦後残されてきた地政学的な謎に脅威が消されるのなら、ソニーはほんの少しの尊厳と共に現れたかもしれない。ハリウッドの仲間以上に、我々はソニーピクチャーズのエイミーパスカルやプロデューサーのスコットルーディンに、オバマについての電子メールについて聞いてみたくなるのだ。冗談がこれほど面白くない時に、その重要性が無視される様に努力が払われる。ハリウッドの人達はみかけよりも頭が良い。彼らは大体において彼らの技能がステレオタイプにおける取引であることを知っている。冗談はオバマ大統領はブラック映画が好きだに留まらない。次のうちのどれか?見る価値はあるが見るに堪えない12 YEARS A SLAVE、復讐のファンタジーDJANGO、お決まりのラブコメディのTHINK LIKE A MAN。」
「もう一つのハリウッドの伝説において、ベストムービーの幾つかは映画についての映画だ。ジ・インタビューの扱いはコメディについてのコメディというアプローチが最も良いだろう。SPINAL TAPの配役を再集結させよ。しかし、ヘビーメタルバンドの代わりに映画の重役をあてよ。フラン・ドレッシャーは素晴らしいエイミーパスカルとなるだろう。」
「これは我々を最後の皮肉へと連れてくる。ソニーは、今、ジ・インタビューを公開する予定は無いと言っている。待ってほしい。もしソニーが特殊能力を持っているものがあるとすれば、それは予定していない公開なのだ。」
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「ソニーの盛田氏が作り出した垂直統合というモデルにより、ソニーがハッカーの狙い目とされた。それにもかかわらず、ソニーの従業員がデータセキュリティに対する真剣な対応を怠ってきたために、歴史上初めてのサイバーテロリストによる恐喝事件を成功させることになった。」と言っている。ソニーが長年いにわたってハッカーの攻撃を受けながら、データセキュリティーが3流であったことは、将来のビジネススクールにおけるケーススタディになるだろうと皮肉っている。
これまでも米国ではコンピュータセキュリティに対する意識は高かったが、今回の事件をきっかけに、セキュリティーに対する議論が高まっている様に感じる。今回の事件により、日本でそう言った議論が高まっているとは言えず、両国のコンピュータセキュリティに対する意識の差を感じる事件だった。