12月15日に長門市で開催された安倍首相、プーチン大統領会談の初日の結果について、 WSJは翌16日の国際面で速報した。
事前に安倍首相から領土問題が動くとの示唆があったので、多くの国民がこの会談に期待していたが、実際にはタフなネゴシエーターであるプーチン大統領から全く譲歩を引き出せなかったとしている。
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ロシアのプーチン大統領は日本との領土問題について殆ど譲歩をしなかった。プーチン大統領はトランプ次期大統領に好かれているが、今回の交渉結果は彼の妥協を許さない交渉スタイルをよく表している。
トップ会談の後、日本の安倍首相は、4島での共同経済開発についてプーチン大統領と話し合ったと述べた。これらの 4島は、第二次世界大戦終結時にソ連により占領されて以来、日本が領有権を主張しロシアが実効支配している。
安倍首相は4島の領有権について大きく進展させると発言していたが、今回の計画はそこには遠く及ばないものだ。会談は、安倍首相のふるさとである長門市の温泉リゾートで木曜日に行われたが、安倍首相の事前の発言によりこの会談に対する期待が高まっていた。
会談の2日目は金曜日に東京に移動して行われるが、2日目には一連の投資や経済協力についての発表があるとみられる。プーチン氏は木曜日の打合せの後、特に発言をしなかった。