AIIBに日本も参加の可能性を示唆したというニュースが国際面で取り上げられた。
米国は、AIIBに反対で、同盟国にも協力を依頼しているが、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアといった欧州の同盟国に加えて、オーストラリア、韓国、そして日本までが、AIIB参加の可能性を示唆して当惑している。
アジア開発銀行は日本主導として、中国主導のAIIBと比較して、持ち上げている。
***** 以下本文 ******
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本は中国が推進する開発銀行に加盟する可能性を示唆した。日中間に領土問題があるにもかかわらず。もう一つの米国の同盟国であるオーストラリアは、ワシントンが懸念を示している同銀行への参加を表明している。」
「オーストラリアは月曜日にも参加を決断する。イギリス、フランス、ドイツ、ドイツは、米国の懸念にもかかわらず、中国が提案しているAIIB (アジアインフラ投資銀行)への参加を決定している。」
暫く要約する。
アメリカはこの銀行が、世界銀行やアジア開発銀行と競合することを懸念して、G7加盟国にこの案に反対する様にロビー活動を行ってきた。オーストラリアは当初は設立メンバーの一員となる予定だったが、10月にオバマ大統領とアボット首相の会談が行われてから、透明性やガバナンスい懸念を表明する様になった。日本は、米国と同様の懸念を共有している。麻生財務大臣は、透明性やガバナンスが保障されない限り、同銀行には参加しないと述べた。韓国は、今月末までは決断しないと言っているが、参加に積極的だ。
中国はAIIBを10月に設立し、3月末までに参加を表明すれば、設立メンバーとなって同銀行のガバナンスに影響を与えることが出来るとして、参加国を募っている。AIIBは参加国からの500億ドルの初期投資で賄われる。1966年に設立され、日本が主導するアジア開発銀行1,600億ドルの資産を持つ。そこでは、米国と日本が主要な投資者で、中国の投資額は小さい.。AIIBへの日本の参加について尋ねられた中国外務省のスポークスマンはあらゆる国の参加を歓迎すると述べた。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「米国当局は、ガバナンスや標準について、十分な詳細が説明されていないと述べ、同銀行の構成やルールが明らかになる前に、西側諸国がこの銀行を認めてしまうことに懸念を示した。」
「『詳細な説明が欠けています。』と米国の高官は述べた。」