Wednesday, May 20, 2015

日本経済の成長はこの一年で最も早い【A9面(経済面)】

5月20日に発表された日本の2015年第一四半期(1月~3月)のGDP速報値を、同日の国際面で速報した。



在庫の増大がGDP増加に寄与してはいるものの、事前の予測を大きく上回る数値であり、遂に日本も成長へのエンジンが再びかかったと、楽観的なトーンになっている。

***** 以下本文 *****

この記事は次の様な書き出しで始まる。
「第一四半期の日本経済はこの一年で最も早いペースで成長した。家計とビジネス支出が伸びたことによるもので、世界第三位の経済の成長へのエンジンが再びかかったことを示唆している。」
「水曜日の政府発表によれば、2015年の最初の3ヶ月における日本の実質GNPは年率で2.4%伸びた。その前の四半期の修正後の成長率である1.1%より強かった。ウォールストリートの調査による予測である1.5%よりも大きかった。」

しばらく要約する。

この数値は政府や日銀の見方と一致しているものの、消費が生産に追い付いていないという数値もあり、手放しでは喜べない、安倍首相は2012年に政権に就いて以来金融緩和策を推し進めて来たが、昨年の消費税増税により日本経済はこの10年で4回目の不況に陥っていた。

この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「最新のデータは、消費が回復し始めたことにより、経済のスランプからの脱出が加速していることを示している。家計支出はこの4半期は0.4%伸びた。エコノミストが予測した0.2%よりも高い数値だ。」
「しかし、一方でこの拡大はまた、民間企業の予想以上に大きい在庫の増加によってもたらされたものだ。消費者が購入した商品よりも多くの商品が倉庫に積まれているということは、今後の経済が弱含みであることを示している可能性もある。」