日銀が消費者物価指数の見通しを引下げたニュースを1日の国際面で速報した。
黒田総裁が、インフレ目標達成時期をやや後退させたが、全般的なインフレ達成の状況については、これまでの強気の見方を変更しないとした。新しい施策は提案しなかったとも述べており、黒田総裁に対して、強気一辺倒では無く、何か新しい施策の実施を求めている様にも読める。
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「日銀は、木曜日に、価格見通しを引き下げ、長期インフレ目標を達成する時期を後退させた。世界第三の経済に重くのしかかるデフレ圧力を取り除く戦いにおける新たな後退だ。」
「日銀は半年毎にまとめる展望レポートで、長い間維持している2%のインフラ目標は、2016年度の前半あたり、つまり、来年の4月から9月の間に達成されるだろうと述べた。これは、これまでの予測よりも、6ヶ月程度後退している。」
「日銀はまた、今年と来年のインフレ予測を0.2%引き下げた。」
「しかし、日銀の金融政策決定会合は、レポートが発行される前の打合せで、何ら新しい施策を打ち出さなかった。黒田東彦総裁は、彼のアグレッシブな緩和政策は予定していた通りの効果が出ているというこれまでの見方を変えなかった。」
「黒田氏は、2年前にバズーガと言われる大規模な資産購入を伴う金融緩和策を開始した。その際の彼の目標は2年以内に2%以上のインフレを達成することだった。」
「見通しの引き下げは、原油価格の下落と一年前の消費税引上げによる国内消費の落ち込みが強い向かい風になっていることを示している。この向かい風が数十年続いている緩やかな価格下落を反転させることを拒んでいる。」