6月7日に行われた日米首脳会談について、WSJは8日の国際面で速報した。
会談中はもとより、記者会見でも、米朝会談のことに質問が集中したとしている。日米会談の記事というよりは、米朝会談の予告記事の様になっているのは残念だ。拉致問題についての言及は無い。
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トランプ大統領は、来週に予定されている首脳会談がうまくいけば、北朝鮮の金正恩主席を必ずや米国に招待すると述べた。
「それは、快く受入れられるだろう。」とトランプ大統領は、来週シンガポールで会う予定の金主席の米国訪問の可能性について述べた。「彼は、それを好意的に見るだろう。だから、私はそれが実現すると考える。」
金主席をホワイトハウスに招くのか、マーラゴに招くのかと問われて、トランプ大統領は「多分、最初はホワイトハウスになるだろう。」と答えた。マーラゴは、トランプ大統領がフロリダのパームベーチに所有する豪華リゾートで、他国のリーダー達を招いたことがある。
トランプ大統領は、日本の安倍首相と共に行われた記者会見で、「いつでも首脳会談を放棄する準備は出来ているが、きっと大きな成功を得られると期待している。」と述べた。
オバマ大統領は、全てが完了したら北朝鮮との関係を正常化する準備があるとも述べた。
トランプ大統領は、米国は、北朝鮮に実行可能な300以上の大規模な制裁を準備したが、交渉がまとまるまで、そうした制裁は封印すると述べた。彼は、北朝鮮に「最大限の圧力」をかけるという作戦は「とてもうまくいった」が、「友好的な交渉をするためにその言葉を今後は使わない。」と述べた。
トランプ大統領は、先月一旦キャンセルした金主席との首脳会談を、先週になって予定通り行うと宣言したが、その後、北朝鮮に対する最大限の圧力という言葉を封印すると約束した。
金主席の側近トップが、共和党大統領宛ての親書を手持ちで持参したが、トランプ大統領は、木曜日にそれはとても暖かく、素晴らしい計らいだと述べた。そして、その後に会談を行うという決定がなされた。
木曜日の朝にホワイトハウスで行われた安倍首相との会談で、トランプ大統領は会談を予定通り行う準備は出来ているが、いつでも変更可能だと述べた。
「十分に準備は出来ている。だが、そんなに準備をする必要はない。態度が重要だ。」とトランプ大統領は述べた。「これは準備の問題ではない。それを実現させたいと思うかどうかの問題だ。」
トランプ大統領は、今週カナダで行われるG7ミーティングの後、金主席との会談のためシンガポールに向かう予定だ。金主席との会談は実りのあるものになるだろうと彼は述べた。
「少なくとも、最初は良い関係から始まるだろう。それは、最終的な合意のためにとても重要なことだ。」とトランプ大統領は述べた。
トランプ大統領は、北朝鮮による完全な非核化という目標にコミットしていると述べた。「彼らは核を放棄せねばならない。」と彼は言った。「もし彼らが非核化しないのなら、それは受入れなれないことだ。」
大統領は、「米国は制裁を止めないことも出来るし、さらに制裁を追加することも出来る。しかし、今はそうしないことを選択した。」とも述べた。
ポンペオ国務長官は、「金氏は、私に個人的に、非核化の準備があると述べた。」と語った。
ホワイトハウスは先週、2国間の首脳会談を実現させるために、これ以上の新たな制裁は課さないと述べた。その直後から、彼はその言動や要求を控え目にし、北朝鮮に対する「最大限の圧力」という言葉を使わないことを約束した。
大統領の弁護士であるルディー・ジュリアーニ氏は、水曜日に、5月にトランプ氏が行った首脳会談をキャンセルするという決断は、その後すぐに撤回されたとはいえ、金大統領に膝まづいてても、トランプ大統領との階段を求める様に仕向けさせたと述べた。
ポンペオ国務長官は、木曜日にこうした言動を否定し、「ルディー氏は、今回の交渉は問題について、政権を代表して発言していない。」と述べた。