8月29日の北朝鮮のミサイル発射について、WSJは翌30日の 国際面に続報を掲載した。
この記事によれば、今回は、 日本は北朝鮮のミサイルを迎撃しなかった。日本は7基のパトリオ ットシステムを地上装備しているが、 このシステムはミサイルが高度10キロ以下まで降下しないとミサ イルを迎撃出来ない。従って今回は迎撃出来なかった。これまで、 日本はより高度の高い位置にあるミサイルの迎撃を可能する、 イージスアショアの導入を検討してきた。河野防衛大臣は、 今回の北朝鮮によるミサイル発射を受けて、 イージスアショア導入のための予算を申請すると述べたと報じてい る。イージスアショアは、一基800億円することにも触れている 。
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北朝鮮のミサイル発射により、 外交交渉が開始出来るのではないかとの米国の望みは絶たれ、 北朝鮮の核の脅威に対する国際的な対応は、 軍事的手段によるものへと逆戻りしてしまった。
火曜日の日本上空へのミサイル発射により、日本と韓国は、 ミサイル防衛強化への取組みをを更に増長することになる。 しかし、そうした動きは、中国やロシアを怒らせ、 北朝鮮の脅威を取り除くための国際的な協調関係を複雑なものにし てしまう。
トランプ大統領は再び「全ての選択肢がテーブルの上にある。」 と強調した。トランプ大統領は、 先週まではなだめる様なトーンで、 北朝鮮は米国を尊敬し始めており、 それは外交交渉による解決の可能性を示唆しているなどと述べてい たが、再び厳しいトーンへと変更した。
北朝鮮の主席である金正恩は、水曜日に、火星12号とよばれるミ サイルの発射は、いかなる隣国も脅かしてないと述べた。 北朝鮮は、今月の初めに、 米国領グアムを火の封筒で包み込むと述べていたが、 朝鮮国営放送は、 この発射はグアム制圧に対する意味のある予告編だと述べた。
金主席はまた、太平洋を将来のターゲットにした、 弾道ロケット発射の訓練回数を増やす様に、 軍部に対して命令した。これにより、 北朝鮮はより多くのミサイルを日本上空に飛ばすことになるだろう 。
今回のミサイル発射は、 グアムを含む太平洋地域の米軍基地攻撃を任務とする軍部によって 実行された。北朝鮮によれば、これは、 米韓年次合同軍事訓練に対抗するものだ。
火曜日の発射は、今年北朝鮮が発射した10以上のミサイルの1つ にすぎない。しかし、ある意味で最初のものだ。北朝鮮は、 これまで、 海外の人口集中地域の上にミサイルを飛ばしたことはない。 今回の発射は日本を激怒させ、 日本はすぐに国連安保理事会に緊急会議を招集する様に要請した。 中国政府関係者は、 北朝鮮が日本の本土上空にミサイルを撃ち込めば、「 二度と戻ることの出来ない一線を越える」 ことになってしまうと発言した。
安保理事会は、火曜日に、 北朝鮮の行き過ぎた行動を非難する声明を採択し、 全ての武器のテストを止める様に要請した。但し、この声明は、 国連要請を拒絶した場合に対応について明記していない。
火曜日に日本の小野寺防衛大臣は、火曜日に、 防衛相はイージスアショアの導入に必要な予算を要請すると述べた 。これは、 日本の一部の軍艦に使用されている米国製ミサイル迎撃システムの 地上版だ。日本政府は、ミサイルを全飛行工程で監視していたが、 日本の国土を攻撃する軌道にはなかったため、 追撃はしなかったと述べた。
火曜日のミサイル発射により、 韓国政府は更に米国のミサイル防衛システムTHAADの展開を強 化するだろう。 韓国大統領はこの計画についてのコメントを拒否した。
文在寅大統領は5月に就任して以来、THAADの展開を保留して いたが、既に展開を再開している。
中国政府は、THAADは中国北部も範囲にしており、 安全保障を脅かすものだと述べた。ロシアもTHAAD展開には反 対しており、 日本におけるミサイル防衛強化の可能性について非難した。
韓国の攻撃能力を顕示するために、韓国の防衛当局は、火曜日に、 500マイル飛行可能な新型ミサイルの映像を公開した。 火曜日より前に、 韓国はミサイルのサイズや飛行距離を制限する米国との協定の変更 をアメリカに要請した。
米国による最も過激な対応は、 韓国に戦略兵器を持ち込むことだろう。例えば、ステルス爆撃機、 航空輸送機や核兵器などだ。
韓国大統領府の発言によれば、 火曜日に米国国家安全保障アドバイザーのマクマスター氏が、 韓国側のアドバイザーと電話で話した際に、 米国側から戦略兵器持ち込みが案の1つとして提示された。
日本の河野外務大臣は、北朝鮮は、 日本の南部上空を通過させてミサイルをグアム方向に飛ばすことに より、米国から報復を受けるリスクを避けるために、 日本の北部上空に向けて発射させたのだろうと述べた。
日本は地上において、 パトリオットミサイル防衛システムを既に運用している。 このシステムは、 降下の最終段階においてミサイルを追撃することが可能だ。 ロッキードマーチン社によって開発されたイージスシステムは、 もっと高い高度でミサイルを追撃することが出来る。 日本はイージスを装備した4隻の駆逐艦を保有している。
イージスアショアは一体で800億円(約7.3億ドル)する。 日本への販売に際しては。米国政府の承認が必要だ。 日本の内閣がその予算を承認する必要もある。
日本は、7基のパトリオットPAC-3ミサイル防衛システムを、 地上配備している。このシステムは、着弾寸前もしくは高度10キ ロ以下の弾道ミサイルを撃ち落とすことが出来る。