内閣府は8月14日に4-7月四半期のGDP一次速報を発表した が、WSJはこのニュースを同日の国際面で速報した。
6四半期連続の経済成長となり、2006年以来最長であること、 成長の主要因がこれまでの輸出から個人支出に変化したことなどを コンパクトに報じている。
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4-7月四半期の日本経済は、予想よりも早いペースで成長した。 消費者と企業による堅調な支出が、安倍首相のもとでの、6四半期 連続の経済成長に貢献した。
これにより、世界第3位の経済大国である日本は2006年以来最 長となる経済の成長を記録した。米国の同四半期の成長率は2. 6%だったが、日本の成長率はそれを上回った。
日本の成長のペースは、2015年1-3月四半期以来最速だった が、 ウォールストリートジャーナルが実施したエコノミストによる予測 の2.5%をも上回った。
最近の四半期の成長は、 携帯電話部品や半導体機器の海外からの需要が強かったことが主要 因だが、4-6月についてみると、 堅調な個人支出が主要因だった。個人支出は年換算で3.7%も伸 びた。
今月経済再生が最優先事項だと語ったばかりの安倍首相にとって、 この改善の兆しは歓迎するところだ。彼が率いる政党は、7月の東 京都議会議員選挙で敗退したばかりだ。
2012年後半に政権について以降、 安倍首相はアベノミクスにより、 何十年も続いた低調な成長とデフレを終結させるべく努力してきた 。アベノミクスは、賃金上昇が価格上昇を招き、 最終的には支出を増やすという良い循環を生み出すことを目的にし たものだ。
「私は、 国内需要が経済成長をドライブし続けることを確実なものにしたい 。」と茂木特命担当大臣は語った。彼はまた、 持続可能性を強化するためには、 日本は生産性も改善しなければならないとも語った。