Thursday, September 4, 2014

日本のリーダーは閣僚を入れ替え、経済へのシフトを示した【A10面(国際面)】

内閣改造のニュースが国際面で速報された。

この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本の安倍晋三首相は内閣改造を行った。経済を高揚させ、日本の軍事力を強化するための変化を前に進めるという、彼の強い決意を示す布陣を敷いた。」
「今回の内閣改造は、成立から20ヶ月が経過した安倍内閣にとって初めてのものとなるが、驚きの新しい顔ぶれが入閣する一方で、経済や外交といった主要閣僚は留任させた。」

暫く要約する。

金融市場に配慮して、厚生労働大臣に、経済改革派の塩崎氏を起用した。かれは、1.2兆ドルもの公的年金の改革に取組む。彼は、以前日銀に勤務しており、国債への投資比率を低めて、株式等に分散投資すべきとの考えを持っている。
また女性も5名入閣させた。これは小泉内閣の5名と並んで新記録だ。目玉としては、40歳の小渕優子氏を経済産業大臣に起用したことが挙げられる。
そして、防衛大臣に新任された江渡氏は、防衛関係法案の改正の任にあたる。安倍首相は、日本が同盟国と共に、軍事面でより大きな役割を担うことを目指している。

この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「安倍氏はより大きな課題に直面している。最近のデータによれば、4月に実施された消費税の引き上げは、消費者支出に打撃を与え、安倍内閣が一年目に始めた経済再生への脅威になっている。安倍氏の防衛政策に対する国民の間での反対は根強いし、中国との領土問題を巡る対立も続いている。」
「しかし、内閣支持率は未だに50%と安定している。これにより、史上最長となる617日もの間、一人の閣僚も交代させることなく、任務を遂行することが出来た。」

新任閣僚の中で、塩崎厚生労働大臣、小渕経済産業大臣、江渡防衛大臣の3名を取り上げた。GPIF運用見直し、女性問題、集団的自衛権への関心の高さを示している。