日本で苔がブームになっているという記事が1面に掲載された。
星野リゾートが企画した苔ガールステイが大好評、東大教授で苔マニアの樋口氏が北八ヶ岳で開催する苔ツアーも売り切れ状態、そして音楽業界で活躍した和田氏が始めた苔玉ビジネスが大ヒット。苔玉はニューヨークでも発売され、和田氏はレディー・ガガに苔のブラジャーを着て歌う様に薦めたそうだ。経済紙のくせに、こうしたバカバカしい記事を1面に掲載することがWSJのすごいところだ。
***** 以下本文 *****
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本アルプスを登るハイカーの列の中で、アマノ・マヤさんはしゃがみこんで、拡大鏡を取り出し、森の地面を夢中で覗き込んだ。」
「『可愛い!』そう言った彼女は、苔の塊を手で撫で始めた。」
「それは、イワダレゴケだった。良くある種類の苔ではあるが、30歳の教師であるアマノさんにとっては嬉しい発見だった。彼女は、24人のファンと共に、苔鑑賞ツアーに初めて参加したのだ。彼らは、標高7000フィートの山道で花の無い植物を観察するだけでなく、時には長靴を履いて沼をかき分け、顕微鏡でコケを覗き込み、コケの講義を聴く。」
「苔が成長するのを観察するのは、東京大学教授の樋口正信の様な人々にとって、とても楽しいことだ。彼は、ツアーを開催し、苔に関する講義を行う。彼は、苔を愛でるのは、日本精神の一部だと言う。」
暫く要約する。
苔が、日本の旅行者の間で注目を集めている。星野リゾートは3年前に苔ガールステイを発売した。このパッケージは20代から40代の女性に人気で、当初は夏だけ発売していたが、今は通年発売している。日本蘚苔類学会の会員も増えている。
日本人の苔への愛着は歴史に根差している。森には1,800種類もの苔があるし、寺は苔の絨毯で飾られている。日本の国歌は、天皇の統治が永遠に続くことを「苔のむすまで。」と歌っている。
元音楽業界エグゼクティブの和田徳之さんは、苔玉作りのワークショップを開催し、好評を得ている。彼は、苔関連ビジネスを6年前に始めたが、今や売上は12万ドルにもなる。苔玉は、ブルックリンのガーデニングショップでも販売されている。和田さんはレディガガに、パフォーマンス中に苔で出来たブラジャーを着る様に薦めたが、返答が無かった。
樋口教授は、苔と地衣の違いについて教えている。日本では、、苔も地衣もコケと呼ばれることが多いので、その違いについてあまり知られていない。樋口教授が苔ツアーを行う北八ヶ岳には485種類もの苔が生息している。彼が開催した最初のツアーでは近所の別荘の住人しか参加しなかったのが、昨年は6回のツアーに250人もの参加者があった。「苔観察はオタクっぽいので、なかかな公に話せないが、ここには苔愛好家ばかりが集まるので話がはずむ。」と樋口教授は言う。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「苔関連のイベントは、屋久島の様な場所でも、出現している。屋久島の苔は、人気アニメ映画『もののけ姫』で使われた。」
「樋口教授は苔ブームに困惑している。ブームは、苔の性格とは正反対だからだ。彼は『私は口コミによる、静かな拡大を望んでいる。』と言う。」
ウォールストリートジャーナルは、米国に影響力をもつ多くのインテリ層に読まれていて、その世論形成に寄与しています。同誌に日本がどの様に取り上げられているかを観察することは、米国で日本についてのどの様な世論が形成されつつあるを知ることになるのではないでしょうか。このブログでは同誌に取り上げられた日本関係の記事を簡単に紹介しています。私は英語が専門ではないので、誤訳はご容赦。
Tuesday, November 3, 2015
東京とソウルは苦い不一致を終わらせることを目指す【A11面(国際面)】
11月2日に開催された日韓首脳会談について、3日の国際面で速報した。
会談の中心は慰安婦問題だったとし、慰安婦が強制的に働かせられたことに以前は疑問を呈した安倍首相が今回はその解決に強い意欲を示していること、朴大統領も年内の解決に強い意欲を示していることから、この問題の早期解決が実現されることに強い期待を寄せている様に読める。
***** 以下本文 *****
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本と韓国のリーダーが、日本軍のために売春婦として働かせられた数万人の韓国及びその他の国々の女性についての争いを解決するために動き出した。」
「安倍晋三首相は、朴槿恵大統領との青瓦台での100分にわたる3年振りの首脳会談の後『両国はいわゆる慰安婦問題についての話合いを加速し、出来るだけ早く合意に至ることを目指すことで合意した。』と安倍首相は述べた。」
暫く要約する。
韓国での慰安婦についての怒りは両国関係を疲弊させてきた。韓国は日本は十分に謝罪していないとみている。朴大統領は、日韓国交正常化50周年を迎える今年の12月までにこの問題を解決させたいと述べた。また、安倍首相と朴大統領は北朝鮮に核兵器開発を中止する様に、米国と共に圧力をかけていくことでも合意した。
しかし、会談の中心は2万人とも20万人とも言われる慰安婦問題だった。日本は1993年に謝罪し、民間からの寄付による補償金基金を設立した。しかし、安倍首相は、以前、慰安婦が強制的に働かせられたことに疑問を呈した。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「何人かの専門家は、この発表を、安倍首相が不一致を出来る限り早く解消したいというサインだとみている。外務省の元高官であるミネ・ヨシキ氏は『安倍内閣はこの問題の交渉に乗り出すことに強い意欲をもっていることを明確にした。』と述べた。」
「いかなる合意も日本の犠牲者に対する補償金支払が含まれると、一般的に考えられている。両国の外務省高官は、2014年4月以降、この問題について9回の交渉を重ねている。」
会談の中心は慰安婦問題だったとし、慰安婦が強制的に働かせられたことに以前は疑問を呈した安倍首相が今回はその解決に強い意欲を示していること、朴大統領も年内の解決に強い意欲を示していることから、この問題の早期解決が実現されることに強い期待を寄せている様に読める。
***** 以下本文 *****
この記事は次の様な書き出しで始まる。
「日本と韓国のリーダーが、日本軍のために売春婦として働かせられた数万人の韓国及びその他の国々の女性についての争いを解決するために動き出した。」
「安倍晋三首相は、朴槿恵大統領との青瓦台での100分にわたる3年振りの首脳会談の後『両国はいわゆる慰安婦問題についての話合いを加速し、出来るだけ早く合意に至ることを目指すことで合意した。』と安倍首相は述べた。」
暫く要約する。
韓国での慰安婦についての怒りは両国関係を疲弊させてきた。韓国は日本は十分に謝罪していないとみている。朴大統領は、日韓国交正常化50周年を迎える今年の12月までにこの問題を解決させたいと述べた。また、安倍首相と朴大統領は北朝鮮に核兵器開発を中止する様に、米国と共に圧力をかけていくことでも合意した。
しかし、会談の中心は2万人とも20万人とも言われる慰安婦問題だった。日本は1993年に謝罪し、民間からの寄付による補償金基金を設立した。しかし、安倍首相は、以前、慰安婦が強制的に働かせられたことに疑問を呈した。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「何人かの専門家は、この発表を、安倍首相が不一致を出来る限り早く解消したいというサインだとみている。外務省の元高官であるミネ・ヨシキ氏は『安倍内閣はこの問題の交渉に乗り出すことに強い意欲をもっていることを明確にした。』と述べた。」
「いかなる合意も日本の犠牲者に対する補償金支払が含まれると、一般的に考えられている。両国の外務省高官は、2014年4月以降、この問題について9回の交渉を重ねている。」
Monday, November 2, 2015
アジアの大国は、サミットでの紛争をさける【A11面(国際面)】
11月1日に開催された日中韓首脳会談について、2日の国際面で速報した。
日中韓の首脳が、慰安婦問題や南シナ海問題などのこじれている問題に触れるのことは避ける一方、文化交流の推進、首脳会談の毎年開催などで合意したことを前向きに評価している様に読める。特に、南シナ海問題については、日米が共同歩調をとって、中国に対抗していくことい期待を示している。
***** 以下本文 *****
この記事は、次の様な書き出しで始まる。
「中国、日本、韓国のリーダーが、日曜日に2012年以来初めて、3ヶ国会談を行った。しかし、東アジアの経済大国の間の関係を冷えさせた幾つかの問題については、うわべを装うにとどまった。」
「中国の李克強首相、日本の安倍晋三首相、韓国の朴槿恵大統領は、3ヶ国間の自由貿易協定についての話し合いを加速させること、文化的交流を強化することなどで合意した。彼らは、中断している北朝鮮の核開発プログラムについての米国、ロシア、北朝鮮との話合いの再開、首脳会談を毎年の開催についても推進していくとも述べた。3ヶ国会談は2008年から2012年の間は毎年開催されたが、歴史問題や領土問題が3ヶ国間の関係を疲弊させ、開催が見送られてきた。」
暫く要約する。
日本の報道官は、3人のリーダーいずれもが、南シナ海問題には触れなかったと述べた。中国の李首相は、会談後、3ヶ国は、紛争の解決に誠意をもって取り組むことで大筋合意したと述べた。安倍首相は、記者会見で、3ヶ国は、地域の平和と繁栄と安定に大きな責任をもっていると述べた。この発言は、中国にルールを無視した現状変更を行わない様に釘をさすのが目的だ。
プサン国立大学のロバート・ケリー教授は、『安倍首相と朴大統領が同じ部屋に集まっただけでも進歩だと述べた。』日本と韓国は、月曜日に、慰安婦問題等の問題に、出来るだけ早く解決策を見出すことで合意した。
中国の王外務大臣は、日本が南シナ海の問題に関与しない様に求めた。
この記事は、次の様なコメントで締めくくられている。
「中国は、南シナ海問題を、日中間の問題に限定しようとしている。一方で、日本とアメリカは、南沙諸島での施設建設に対抗するため、より多くの国々を関与させようとしてきた。『私は日本が南シナ海に何の関係があるのか分からない。』と王外務大臣は述べた。」
「日本は、東南アジア諸国との貿易や、中東からの石油輸送を、南シナ海に依存している。日本は、また、中国の領土についての野望が東シナ海へ及ぶことを懸念している。日本と中国の間では、日本が支配し、中国が領有権を主張する東シナ海の諸島について、こう着状態が続いている。」
日中韓の首脳が、慰安婦問題や南シナ海問題などのこじれている問題に触れるのことは避ける一方、文化交流の推進、首脳会談の毎年開催などで合意したことを前向きに評価している様に読める。特に、南シナ海問題については、日米が共同歩調をとって、中国に対抗していくことい期待を示している。
***** 以下本文 *****
この記事は、次の様な書き出しで始まる。
「中国、日本、韓国のリーダーが、日曜日に2012年以来初めて、3ヶ国会談を行った。しかし、東アジアの経済大国の間の関係を冷えさせた幾つかの問題については、うわべを装うにとどまった。」
「中国の李克強首相、日本の安倍晋三首相、韓国の朴槿恵大統領は、3ヶ国間の自由貿易協定についての話し合いを加速させること、文化的交流を強化することなどで合意した。彼らは、中断している北朝鮮の核開発プログラムについての米国、ロシア、北朝鮮との話合いの再開、首脳会談を毎年の開催についても推進していくとも述べた。3ヶ国会談は2008年から2012年の間は毎年開催されたが、歴史問題や領土問題が3ヶ国間の関係を疲弊させ、開催が見送られてきた。」
暫く要約する。
日本の報道官は、3人のリーダーいずれもが、南シナ海問題には触れなかったと述べた。中国の李首相は、会談後、3ヶ国は、紛争の解決に誠意をもって取り組むことで大筋合意したと述べた。安倍首相は、記者会見で、3ヶ国は、地域の平和と繁栄と安定に大きな責任をもっていると述べた。この発言は、中国にルールを無視した現状変更を行わない様に釘をさすのが目的だ。
プサン国立大学のロバート・ケリー教授は、『安倍首相と朴大統領が同じ部屋に集まっただけでも進歩だと述べた。』日本と韓国は、月曜日に、慰安婦問題等の問題に、出来るだけ早く解決策を見出すことで合意した。
中国の王外務大臣は、日本が南シナ海の問題に関与しない様に求めた。
この記事は、次の様なコメントで締めくくられている。
「中国は、南シナ海問題を、日中間の問題に限定しようとしている。一方で、日本とアメリカは、南沙諸島での施設建設に対抗するため、より多くの国々を関与させようとしてきた。『私は日本が南シナ海に何の関係があるのか分からない。』と王外務大臣は述べた。」
「日本は、東南アジア諸国との貿易や、中東からの石油輸送を、南シナ海に依存している。日本は、また、中国の領土についての野望が東シナ海へ及ぶことを懸念している。日本と中国の間では、日本が支配し、中国が領有権を主張する東シナ海の諸島について、こう着状態が続いている。」
Saturday, October 31, 2015
** 10月のまとめ **
10月にWSJに掲載された日本関係の記事は、3件だった。このブログを開始してから最も少ない。
テーマ別では、社会関係が3件で、政治関係、経済関係の記事の掲載は無かった。これは、私がこのブログを開始して初めてのことだ。掲載箇所別では、1面が1件、国際面が2件だった。
WSJは1面下のコラム欄で、世界の面白い話題を毎日紹介しているが、この欄で「日本政府が100歳の誕生日に贈る銀の盃を合金に変えることを検討している。」ことを取り上げ、長寿大国日本が抱える問題を浮き彫りにした。
国際面で取り上げられたのは、「中国で日本人がスパイ容疑で逮捕された。」ニュースと、「白血病にかかった福島第一原発の作業員に初めて労災が認定された。」ニュースの2件。どちらも何故か安倍首相のリーダーシップが全く見られず、首相にとっては耳の痛いニュース。日本ではあまり取り上げられていないのは何故だろう。
それにしても、今月、政治、経済関係の記事が全く取り上げられなかったのは深刻だと思う。このままでは、日本は益々国際社会の中で、忘れられた存在になってしまう。安倍首相は、就任当初は、中韓に対して強いスタンスを取ったり、アベノミクスを打ち出したり、強いリーダーシップがみられ、WSJも連日その動きを報道していたが、ここにきて安倍首相が何をしたいのかが、日本国民にすら分からなくなってしまっている。そうしたことの反映だろう。
テーマ別では、社会関係が3件で、政治関係、経済関係の記事の掲載は無かった。これは、私がこのブログを開始して初めてのことだ。掲載箇所別では、1面が1件、国際面が2件だった。
WSJは1面下のコラム欄で、世界の面白い話題を毎日紹介しているが、この欄で「日本政府が100歳の誕生日に贈る銀の盃を合金に変えることを検討している。」ことを取り上げ、長寿大国日本が抱える問題を浮き彫りにした。
国際面で取り上げられたのは、「中国で日本人がスパイ容疑で逮捕された。」ニュースと、「白血病にかかった福島第一原発の作業員に初めて労災が認定された。」ニュースの2件。どちらも何故か安倍首相のリーダーシップが全く見られず、首相にとっては耳の痛いニュース。日本ではあまり取り上げられていないのは何故だろう。
それにしても、今月、政治、経済関係の記事が全く取り上げられなかったのは深刻だと思う。このままでは、日本は益々国際社会の中で、忘れられた存在になってしまう。安倍首相は、就任当初は、中韓に対して強いスタンスを取ったり、アベノミクスを打ち出したり、強いリーダーシップがみられ、WSJも連日その動きを報道していたが、ここにきて安倍首相が何をしたいのかが、日本国民にすら分からなくなってしまっている。そうしたことの反映だろう。
Wednesday, October 21, 2015
福島の労働者に癌の補償金が支払われる【A8面(国際面)】
福島原発事故の事後処理に従事し、白血病になった元作業員に労災が認定されたという記事が国際面に取り上げられた。
44,000人以上が災害後に福島原発の作業に従事し、そのうち15,408人が10ミリシーベルト以上の放射能を浴びたが、労災に認定されたのは、この男性が初めてだとしている。今後、認定者が大きく増えることを示唆して、この問題の深刻さを強調している様に読める。また、今回の認定について、東電も安倍首相も何らコメントを発表していないことも取り上げ、この件についての東電や政府の無力ぶりを批判している様にも読める。
***** 以下本文 *****
この記事は、次のような書き出しで始まる。
「破壊された福島第一原発で働いた建設作業者が、放射能を浴びたことによると考えられる癌に侵され、こうしたケースでは初めて補償金が支払われることになったと、火曜日に政府が発表した。」
「この男性の名前は公表されていないが、30代後半で白血病と診断されたと、厚生労働省は発表した。彼の現在の年齢や状況は明らかにされなかった。同省によれば、彼は外来治療を受けている。」
暫く要約する。
この男性は、震災直後から2013年にかけて18ヶ月の間、福島原発で働いた。厚生労働省によれば、彼の癌と原発との関係は明確ではないが、原発による被災を理由に補償金を受け取る最初の事例となった。彼の他に7人が癌と診断され、補償金を申請しているが、3件が拒否され、3件が審査中、1件は申請を取り消した。東京電力は本件に関するコメントを拒否し、安倍晋三首相は一切のコメントを出さなかった。
日本では、震災後稼働を中止していた原発が8月に再稼働し、数週間前には2つ目の原発が再稼働したばかりだった。
震災後44,000人以上が福島原発で瓦礫の処理や解体作業に従事した。そのうち15,408人が10ミリシーベルト以上の放射能に被災した。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「国連によれば、通常の生活をしている人々は一年間に2.4ミリシーベルトの放射能を浴びている。厚生労働省は、100ミリシーベルト以下の被災と癌との関係を証明するのは難しいと主張している。」
「同省によれば、補償金をもらうことになった男性は、原発で働いている間に15.7ミリシーベルトの放射能を浴びた。彼は他の原発でも働いており、全部で19.8ミリシーベルトの放射能を浴びた。」
Saturday, October 17, 2015
日本の長寿チャンピョンは銀すら勝ち取れないかもしれない【A1面】
日本政府が、100歳を迎えた国民に贈呈する盃を銀製から合金製に変更しようとしているという記事が、一面下のコラムに掲載された。
長寿国日本では、毎年30,000人もの国民が100歳を迎えていて、2050年には約680,000人もの国民が100歳以上になるのだそうだ。現在、100歳の誕生日を迎える国民には銀の盃が贈られているのだが、こうなると予算の関係で、合金製に変更する必要があるとのこと。
***** 以下本文 *****
この記事は、次のような書き出しで始まる。
「アイカワトモタロウさんは、第一次世界大戦が始まった月に生まれ、昨年100歳を迎えた。その後すぐに、安倍晋三首相から、記念行事でお酒を飲むための、銀で出来た浅くて小さい盃が、お祝いの手紙と共に送られてきた。」
「100歳の記念に杯を贈るのは、日本では50年以上続いている伝統だ。盃には祝福と長寿を意味する『寿』という文字が刻まれている。」
「しかし、国の財政状況の悪化を受けて、来年100歳を迎える人は、合金の盃をもらうことになるかもしれない。」
長い記事なので暫く要約する。
日本政府は100歳のお祝いの品を銀の盃から、トロフィーなどに使われている銅やニッケルや錫の合金製に変更するかもしれない。
政府が100歳の記念に銀の盃を送り始めたのは1963年だが、その時アイカワさんは49歳で、100歳以上の人は153人しかいなかった。いまや、毎年約30,000人もの人が100歳を迎えており、2050年には100歳以上の日本人は約680,000人に達すると予測される。日本の国債が膨んでいることもあり、このプログラムは見直しを迫られている。
大学教授や会計士など5名で構成される厚生労働省の諮問機関は、このプログラムを取り上げ、2名が完全廃止を、3名が抜本的な見直しを提案した。この提案を受けて、厚生労働省はこのプログラムの維持にかかる2億7千万円の予算を半減することを決定した。当初は、盃のサイズを小さくすることも検討されたが、盃の直径は3.5インチしかなく、厚生労働省は合金を使う案に傾いている。銀の盃のコストは約7,000円だが、合金だとその半分だ。
老人福祉団体などからは、銀の盃を維持すべきだという意見が出る一方、お年寄りからは、盃にかけるお金を福祉に回して欲しいという意見が出ている。アイカワさんは、101歳を迎えたが、盃は若い世代への負担となるので不要だと考えている。
そう言うアイカワさんも、既に十分な負担をしている。第二次世界大戦後シベリアに抑留され、帰国後は道路清掃でなんとか生計を立て、2度の癌の宣告も乗り越えてきた。シベリアで友人の死体を埋めたことに比べればその後の苦労はなんでもないと言う。東京で、孫娘とひ孫に囲まれて暮らしている。
日本人の平均寿命を引き上げているのはアイカワさんの様な人達だ。日本人女性の平均寿命は87歳で世界1位だし、男性も80.5歳で香港、アイスランドに続いて3位だ。今年4月に117歳で亡くなったオオカワミサコさんは世界最年長だっだし、現在の最年長の男性は112歳のコイデヤスタロウさんだ。日本人の長寿の秘訣は米、魚、野菜、豆などを中心とした食事と、運動だ。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「73歳のヒラノシゲルさんは、所属するゲートボールクラブでは若造だ。オフィスワーカーとして仕事をし、既に引退しているヒラノさんは、後27年生きたらもらえる盃は合金で良いと言う。『私は100歳を迎える人をお祝いすることには賛成ですが、一方で政府の予算が不足していることも理解できます。』」
「アイカワさんは次の様な提案をしている。『多分、政府は100歳の人達にお祝いの品を贈るのではなく、110歳の人達に贈ることを考えるべきでしょう。』」
長寿国日本では、毎年30,000人もの国民が100歳を迎えていて、2050年には約680,000人もの国民が100歳以上になるのだそうだ。現在、100歳の誕生日を迎える国民には銀の盃が贈られているのだが、こうなると予算の関係で、合金製に変更する必要があるとのこと。
***** 以下本文 *****
この記事は、次のような書き出しで始まる。
「アイカワトモタロウさんは、第一次世界大戦が始まった月に生まれ、昨年100歳を迎えた。その後すぐに、安倍晋三首相から、記念行事でお酒を飲むための、銀で出来た浅くて小さい盃が、お祝いの手紙と共に送られてきた。」
「100歳の記念に杯を贈るのは、日本では50年以上続いている伝統だ。盃には祝福と長寿を意味する『寿』という文字が刻まれている。」
「しかし、国の財政状況の悪化を受けて、来年100歳を迎える人は、合金の盃をもらうことになるかもしれない。」
長い記事なので暫く要約する。
日本政府は100歳のお祝いの品を銀の盃から、トロフィーなどに使われている銅やニッケルや錫の合金製に変更するかもしれない。
政府が100歳の記念に銀の盃を送り始めたのは1963年だが、その時アイカワさんは49歳で、100歳以上の人は153人しかいなかった。いまや、毎年約30,000人もの人が100歳を迎えており、2050年には100歳以上の日本人は約680,000人に達すると予測される。日本の国債が膨んでいることもあり、このプログラムは見直しを迫られている。
大学教授や会計士など5名で構成される厚生労働省の諮問機関は、このプログラムを取り上げ、2名が完全廃止を、3名が抜本的な見直しを提案した。この提案を受けて、厚生労働省はこのプログラムの維持にかかる2億7千万円の予算を半減することを決定した。当初は、盃のサイズを小さくすることも検討されたが、盃の直径は3.5インチしかなく、厚生労働省は合金を使う案に傾いている。銀の盃のコストは約7,000円だが、合金だとその半分だ。
老人福祉団体などからは、銀の盃を維持すべきだという意見が出る一方、お年寄りからは、盃にかけるお金を福祉に回して欲しいという意見が出ている。アイカワさんは、101歳を迎えたが、盃は若い世代への負担となるので不要だと考えている。
そう言うアイカワさんも、既に十分な負担をしている。第二次世界大戦後シベリアに抑留され、帰国後は道路清掃でなんとか生計を立て、2度の癌の宣告も乗り越えてきた。シベリアで友人の死体を埋めたことに比べればその後の苦労はなんでもないと言う。東京で、孫娘とひ孫に囲まれて暮らしている。
日本人の平均寿命を引き上げているのはアイカワさんの様な人達だ。日本人女性の平均寿命は87歳で世界1位だし、男性も80.5歳で香港、アイスランドに続いて3位だ。今年4月に117歳で亡くなったオオカワミサコさんは世界最年長だっだし、現在の最年長の男性は112歳のコイデヤスタロウさんだ。日本人の長寿の秘訣は米、魚、野菜、豆などを中心とした食事と、運動だ。
この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「73歳のヒラノシゲルさんは、所属するゲートボールクラブでは若造だ。オフィスワーカーとして仕事をし、既に引退しているヒラノさんは、後27年生きたらもらえる盃は合金で良いと言う。『私は100歳を迎える人をお祝いすることには賛成ですが、一方で政府の予算が不足していることも理解できます。』」
「アイカワさんは次の様な提案をしている。『多分、政府は100歳の人達にお祝いの品を贈るのではなく、110歳の人達に贈ることを考えるべきでしょう。』」
Thursday, October 1, 2015
日本国民がスパイ容疑で逮捕された【A12面(国際面)】
30日に中国報道官が公表した日本人2名のスパイ容疑での逮捕について、1日の国際面で速報した。
この事件が、せっかく改善の兆しが見えてきた日中関係に冷や水を浴びせかける可能性があることを憂慮すると同時に、どちらの国も詳細を明らかにしないことに対する疑問を表明している様に読めるが、どうだろか?
***** 以下本文 *****
「中国は2人の日本人をスパイ容疑で逮捕した。今年予定されている首脳会談を前に、2国間の不安定な関係に更に問題を投げかけた。」
「『我々はこの2人が中国でスパイ行為をやっていたので逮捕しました。それがこの2人を結びつけていたのです。』と中国外務省スポークスマンの洪磊は水曜日に言った。」
「日本は逮捕について認め、5月に起きたと言った。2人は別々に逮捕された。1人は遼寧省で、 もう一人は浙江省で逮捕されたと、日本政府のスポークスマンである菅義偉氏は語った。また、菅氏は、日本は彼らの解放を求めているとも語った。」
「どちらの国からも詳細は明らかにされていない。」
「こうしたニュースが暴露された背景には、2012年に日本が支配していて、中国が領有権を主張している東シナ海について対立が深まって以来の、両国の険悪な関係がある。」
「今年になって、関係改善の兆しは見え始めた。中国の習近平主席と日本の安倍晋三首相は、4月にジャカルタで、比較的友好的な会談を行った。その席で両国は、今年、中国、日本、韓国による3ヵ国会談を行いたいと表明した。」
「中国、日本共に、2人の日本人が何の罪で逮捕されたのか、彼らがどうして中国にいたのか、彼らが男なのか女なのかのいずれも明らかにしていない。」
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