新天皇の即位について、WSJは1日の国際面で速報した。
【要約】コンパクトな記事だが、「退位の儀式で明仁天皇が台の上からお言葉を述べられた後、美智子様に手を差し伸べられ、美智子様が台から降りられるのをお手伝いした。」という小さなエピソードをわざわざ取り上げている。私もこの仕草には感動したが、WSJもこの仕草から、明仁天皇の暖かいお人柄を感じたのだろう。
***** 以下本文(WSJ記事全文和訳)*****
日本は、水曜日、踊りや花火で、徳仁天皇の即位を歓迎した。新たな元号である令和もスタートした。
59才の徳仁は深夜0時ちょうどに、正式に新しい称号を継承した。それは、彼の父である明仁天皇が日本国民にお別れの言葉を述べ、30年間の治世を終えた数時間後だった。
天皇が自ら退位するのは、光格天皇が1817年に退位して以来、200年以上振りだ。
「これまで天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。」と明仁は皇居で行われた退位の儀式で述べた。
85才の明仁は、2016年8月に体力の衰えに言及し、退位の希望を示唆した。
明仁は、300人の閣僚や延臣の前で高い台の上に姿を現し、刀や宝石などの皇位を示す宝物の前で、はっきりとした完璧な口調で、事前に準備されたお言葉を読み上げた。その後、台の上から降りた明仁は、妻であり皇后である美智子に手を差し伸べ、彼女が台から降りるのを助けた。
日本国憲法では、天皇は国家の象徴であり、政治的な権力は持っていない。