9月にWSJに掲載された日本関係の記事は6件。1月~8月ま での一月当りの平均が10.0件だったので、 平均を大きく下回った。
テーマ別では、政治関係が2件、経済関係が4件、社会関係が0件 だった。
政治関係では、9月15日に稲田朋美防衛大臣が訪米し、蓮舫が民進党の党首に選ばれたが、WSJはどちらも取り上げた。将来、初の女性首相になるかもしれないこの2人には注目が集まるのだろうか。
稲田氏の訪米については、北朝鮮の扇動的な行為が続く中、カーター国防長官との会談の中で、日米関係の重要性について確認される見通しとしている。蓮舫氏の党首就任については、混血(Mixed Ethnic)が初の主要政党の党首になったとしている。国籍問題については、日本ではネガティブに報道されたが、WSJではポジティブに報道されているのが面白い。
経済関係では、9月21日に発表された日銀の新政策について、4回も報道した。まず、20日に発表内容を予測する記事を掲載。22日には、発表内容を詳細に速報すると同時に、その決定までの日銀内部での抗争について取り上げた記事、米国連邦準備銀行の政策と日銀政策とを比較した社説記事の合計3本を一気に掲載した。
20日の記事で予測した政策はズバリと当たっていたし、22日の3本の記事も内容が充実しており、さすが経済専門紙だけのことはある。
掲載箇所では、社説が1回、国際面が5回だった。