日銀は15~16日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決めたが、WSJは16日の国際面で速報した。
日銀の政策が十分に効果を発揮していない状況の中、追加緩和に期待していたというニュアンスが行間に読み取れる。
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「円高が急速に進み、インフレ目標達成もおぼつかない状況にも関わらず、 日銀は木曜日に、金融政策を変更しないことを決定した。 グローバル市場を揺るがす可能性のある英国の国民投票の結果を待 とうというものだ。」
「日本では、低成長が長期化し、デフレ傾向も続いている。そうした中、日銀の政策がこうした悪い状況の終結に効果があるのかという疑問が大きくなっている。今回の政策維持の決断はこうした状況の中でなされた。 」
「安倍首相の重要政策として知られるアベノミクスは、3年前に開 始されたが、これまでのところ強く継続的な成長を生み出していない。 日本の経済は過去数四半期の間、 緩慢な成長と収縮を繰り返してきた。一方、 日銀は価格の下落を抑え込むために戦ってきたが、勝利のタイミングは先へ先へとスリップしている。」