Friday, June 3, 2016

攻撃的で残虐な日本には涙を流さない【A10面(読者投稿欄)】

63日の読者投稿欄に、太平洋戦争における日本の行為には全く同情の余地がないとする読者の投稿が掲載された。



523日に勇気ある読者がWSJに意見を投稿したのを覚えていらっしゃるだろうか? この投稿者の主張を要約すれば、「歴史には常に両面がある。太平洋戦争についても、アメリカは自分たちの主張をするだけでなく、時には日本の立場に立って考えることも重要だ。アメリカの経済制裁が日本を経済的に困窮させ、結果として日本を戦争に駆り立てたという側面もあるのではないか。」というものだった。今回、この主張を真っ向から否定する主張が投稿された。経済制裁で疲弊していたはずの日本が、4年半の長きにわたってアジア各国で残虐行為を繰り返したことからみても、日本には十分に余力が残されており、アメリカの経済制裁が日本を困窮させたというのは当たらないというもの。そもそも、日本の残虐行為には全く同情の余地が無く、歴史を両面から見る必要は全くないと主張している様に読める。
(分かりにくい記事だったので、かなり文章を補足して、意訳しました。)

***** 以下本文 *****
523日に掲載されたEberhard Neutsさんの投稿『日本の戦争責任、原爆そして真珠湾』について意見を述べます。この投稿ではアメリカが真珠湾攻撃の前に日本を扇動して戦争へと駆り立てた(従って、歴史は両面から見なければならない。)としています。では、1931年の日本の満州への侵攻と占領はどうなのでしょうか?1937年の日本の東アジアへの侵攻と占領、そして、南京大虐殺はどうなのでしょうか?南京大虐殺では、日本によって、25万人もの人々が殺害され、数万人の中国人女性が強姦されたのです。東アジアのその他の国々への日本の侵攻と占領はどうでしょうか?日本が、ナチスのドイツとファシストのイタリアと枢軸同盟を組んだことはどうでしょうか?こうしたことにも歴史の両面があり、アメリカにも反省すべき点があるのでしょうか?こうした日本の扇動行為に対してアメリカが取れるもっとも被害の少ない対応が経済制裁だったのです。アメリカはそれ対し、真珠湾攻撃という形での代償を支払うことになりました。これは、日本が東アジアを永遠に占領し支配しようとする最後のあがきでした。そして、アメリカは敵国となったのです。」
「ところで、Eberhard Neustさんは、アメリカは経済制裁により、日本の経済がほぼ倒れるまでに日本を締め上げ、その結果日本の資源はほぼ枯渇したとおっしゃいますが、日本は真珠湾攻撃後4年間にの長きにわたって、残虐な侵攻と東アジアの占領を続けたのですよ。広島と長崎への原爆投下がようやく太平洋戦争を終結させるまでは。」
「私の妻はフィリピン人です。Eberhard Neustさんは、私の妻と、日本占領下でのフィリピン人の暮らしがどんなものだったか話をして、そこにも歴史の両面があるのか考えて欲しいと思います。きっと楽しいですよ。私は、2004年にフィリピンを訪問しました。私はスペイン植民地時代の歴史的な教会やその他の素晴らしい建築物を見るのを楽しみにしていました。ところが、日本の占領のおかげで、これらの建築物の殆どが破壊されていました。古いスペイン風の牢獄を除いては。」