12月24日に閣議決定された2016年度予算案について、同日の国際面で速報した。
来年度予算案では、防衛費は過去最大となり、野党からの強い批判が予想されるが、国会では自民党が過半数を得ているので、この予算案は通過するだとろうとしている。全体のトーンとしては、防衛力増強を実現するという予算方針を支持し、アベノミクス効果による税収増で国債依存度が3分の1に圧縮されたことも評価している様に読める。
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「安倍内閣は、木曜日に2016年度予算を承認した。中国と領有権を争っている諸島の防衛を強化するという安倍首相の意向を反映し、防衛費は最高額となった。」
「4月から始まる会計年度の予算は、この四半世紀で最大の税収を見込んでいるが、防衛費は1.5%増加し、5兆500億円(418億ドル)に達する。防衛費が5兆円を超えるのは初めてで、安倍内閣が発足した2012年度以降4年連続での増加になる。」
「この防衛費増大は、9月に成立した安保法案の方針を反映したものだ。この法律は、日本がアメリカや同盟国と協力して海外と戦う能力を増大させる。安倍首相は、この法律は違憲だとする野党の批判の中、この法律成立を押し切った。」
「来年度予算は国会の承認が必要になる。国会は、安倍首相率いる自民党が衆議院、参議院共に過半数を制している。」
「防衛相の購入機器のリストには、F35攻撃機、攻撃用水陸両用車、V22輸送用オスプレイや、通常の戦車よりも遠方の島で展開しやすいタンク銃付の攻撃用車両等が含まれる。」
「東京と北京の関係は最近少し改善されつつあるが、両国は日本で尖閣諸島、中国でダイユと呼ばれる東シナ海の諸島を巡って見解の不一致が続いている。これらの島々は、日本によって実質的に支配されているが、中国によって領有権が主張されている。」
「日本の防衛相は、その地域の軍備とレーダーの増強や、米国の海兵隊に似た水陸両用部隊の増設の準備を進めている。予算には、E-2D早期警戒機やエージス艦の購入費用も含まれる。」
「来年度予算の総額は96.7兆円(8,000億ドル)で0.4%の増加だ。税収やその他の収入が支出の約3分の2をカバーする。2009年度には税収がその他の収入のカバー率は半分以下だった。」