11月にWSJに掲載された日本関係の記事は、7件だった。今年の月平均が9.6件なので、若干少ない。
テーマ別では、政治関係が2件、経済関係が3件、社会関係が2件だった。
政治関係では、1日に行われた日中韓首脳会談、2日に行われた日韓首脳会談を、それぞれ翌日の国際面で速報した。
経済関係では、9日に発表された7-9月期のGDPが2四半期連続のマイナス成長だったことを翌日の国際面で速報。その原因を、高齢化、スキルミスマッチ、移民規制による労働者不足だとした。17日の社説ではアベノミクスを見直す時期だとの社説を掲載、アベノミクスがうまくいかないのは、大企業を儲けさせただけで、大企業が賃上げをしないことが原因としている。21日の国際面で、アベノミクス第2フェーズ(一億総活躍社会)の緊急提言を取り上げた。その狙いは、大企業だけが儲かったという批判をかわし、アベノミクスの恩恵を国民全体に行き渡らせることだとしている。しかし、その効果については批判的な様に読める。
社会関係では、3日の1面下コラムで、日本は苔ブームに沸いているという記事を掲載。30日にも1面で、高齢化社会先進国日本の明るい面と暗い面を取り上げた。経済的には暗いニュースの多い日本だが、社会的には面白い国として取り上げられている。
掲載箇所別では、1面が2件、社説が1件、国際面が4件だった。