Tuesday, February 24, 2015

ホンダの誤りはCEO交代につながった【A1面】

2月23日(月)に発表されたホンダの社長交代を、翌日の一面トップで大きく取り上げた。


この記事は次の様な書き出しで始まる。
「ホンダは、既に品質問題と欠陥エアバッグに関する大規模なリコールに取り組んでいるが、月曜日に社長が退任し、あまり知られていないが海外経験豊富な技術者を後任にすることを発表した。」
「日本の自動車メーカーは、中国在住の55歳の役員である八郷隆弘氏が、61歳の伊東孝紳を、6月に社長として引き継ぐと発表した。記者会見のタイミングと、他にいる沢山の有力幹部を押えて八郷が選ばれたということは、サプライズを嫌がる企業文化を考えると異例なことだ。」

暫く要約する。
ホンダは5年前にトヨタが苦戦していた時にうまくシェアを増やすことが出来ず、アメリカではいまや日産にシェアで追いつかれそうな気配だ。また、ホンダはアメリカ、日本、中国で苦戦している。2013年にモデルチェンジする前のシビックはアメリカで不評だったし、日本ではフィットの発売が遅れた。中国では、市場が7%も伸びているのに、4%しが販売が伸びなかった。
10月に伊東氏とトップ幹部達は、フィットの品質問題の責任を取って、給与カットを行った。ホンダはまたタカタのエアバック問題の影響を最も大きく受けた。タカタ問題で世界で2,500万台がリコールとなったが、その半分以上がホンダの車だ。タカタ問題では、ホンダも原因調査に加わったが、未だに原因は分かっていない。
八郷氏は、社外では殆ど知られていないが、アメリカ、欧州、中国に駐在経験を持ち、開発、製造、購買部門での経験を持つ。
ホンダは、米国での高級車ブームにも乗れず、トヨタの好調さとは対照的に1月には業績予測を下方修正した。ホンダのディーラも、メキシコ工場での品質問題と、新車の発売遅れが、更に問題を大きくしていると指摘する。
ホンダはこの社長交代を、月曜日に株式市場の営業が終わった後に発表したが、火曜日には1.3%株価は下がった。
伊東氏は、1983年にホンダに入社し、初代USオデッセイや2代目CR-Vなどのヒット商品の開発に携わった。2004年~2009年には米国に駐在した。金融危機の最中の2009年に役員に就任し、東日本大震災などの惨事を乗り越え、海外の売上を3割近く伸ばした。新興国での売上を伸ばし、製造を海外にシフトさせた。ホンダはライバルの日産に比べると内向きだが、今回の人事は
ホンダがグローバルの世界で戦うことを示し、現在のホンダに必要な多くの要素を持ち込むと、証券会社のアナリストであるリクター氏は言う。

この記事は次の様なコメントで締めくくられている。
「2012年に伊東氏は、2016年度にホンダのセールスをほぼ倍にあたる6百万台まで引き上げると発表したが、最近になってその目標から離れつつある。」
「月曜日に発表された交代のタイミングは驚きではあったが、伊東氏の社長在任期間は決して短いということはない。彼の前任の福井威夫氏も在任期間は6年だった。その前の吉野浩行氏の任期も5年だった。伊東氏は相談役に就任し、ホンダの取締役会に残る。」

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一民間企業である、ホンダの社長交代が、一面トップに取り上げられ、しかもこれだけ詳しく報道されていることに、びっくりした。八郷氏の海外経験やヒット商品の開発経験、そして役員就任後の海外事業開拓などの実績をあげ、今のホンダに必要な人材だと期待していると読める。