6日午前にオウム真理教もと代表の松本智津夫死刑囚ら教団元幹部7人の死刑が執行されたが、WSJはこのニュースを同日の国際面で速報した。
死刑判決の理由となったサリン事件とオウム真理教についての簡単な解説を交えて、事実をコンパクトに伝えている。
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公共放送のNHKによれば、1990年代に起きたガス攻撃で多くの死者を出し、有罪の判決を受けていた日本のドゥームズデイ・カルト(運命の日を信じるカルト集団)のリーダーとその6人の信徒が、金曜日に処刑された。
教団のリーダーである麻原彰晃こと松本智津夫は、2004年から死刑囚房に収容されていた。1995年3月20日朝のラッシュアワーに彼が率いるカルト集団であるオウム真理教のメンバーが、3つの地下鉄の路線で、神経ガスであるサリンが入った袋に穴を開けた。13人が死亡し、6,000人が負傷した。
松本死刑囚は、この攻撃の罪で絞首刑判決を受けた13人のうちの1人だ。この事件の前に、日本の中央部で教団が起こしたサリン攻撃でも7人が殺害されている。
オウム真理教は、松本死刑囚によって1980年代に結成された。仏教とヒンズー教を織り交ぜた教えを実践していたが、リーダーを中心に人類の絶滅を信じる偏執的なカルト集団へと変質していった。