Friday, January 29, 2016

日本はステルス機の試作機を公開した【A7面(国際面)】

1月29日、日本発のステルス機「心神」が公開されたというニュースを、同日の国際面で速報した。


日本では、このステルス機を賞賛し、戦闘機国産化も夢ではないとする論調が多いが、この記事では、心神は技術的に遅れていること、日本の狙いが戦闘機の国産化ではなく、他の同盟国との共同開発への参加にあるとしている。

***** 以下本文 *****

「日本はレーダーを潜り抜けることの出来るステルス機の第一号機を公開した。中国やロシアといった近隣諸国は、既に5年以上前からこうした装備を備えた戦闘機を持っているが、日本の今回の動きはこうした近隣諸国とのギャップを埋めようとするものだ。」
「日本は中国が南沙諸島に人工島を建設したり、北朝鮮が核実験をしたりといった近隣諸国からの脅威に晒されているが、日本の安倍晋三首相は、戦後の日本の軍隊に対する規制を緩和し、武器製造能力を強化しようとしている。」
「こうした動きの最近のものとして、防衛相はX2と呼ばれる航空機を公開した。それは、日本最大の兵器契約者である三菱重工の工場の厳重に警備された格納庫に保管されている。防衛相にによれば、早ければ2月中旬にも最初の試験飛行が予定されているとのことだ。」
「長さは46フィート、400億円(3億4千万ドル)の赤と白に塗られたX2は、通常のジェット戦闘機より小さい。軍備を装備していないし、エンジンも出力不足だ。評論家は、日本が本物の戦闘機を開発するまでには、まだ数年かかると言う。」
「しかし、それはポイントではない。自分自身の航空機の構築を目指すよりも、日本は米国や同盟国の戦闘機開発プロジェクトに国際的なパートナーシップを結ぶことによって参加したがっている様だ。同盟国はこうして非常に高価な兵器を開発している。米国、ロシア、中国といったステルス技術を持つ限られた国々の仲間に入ることにより、日本は何等かの形で貢献出来ることを示そうとしている。」
「『他のパートナーと同等の立場でプロジェクトに参加するためには、日本はパートナーにふさわしい能力、経験もしくは技術を示さねばならない。』と航空評論家のアオキヨシトモ氏は言う。」
「兵器の輸出制限を含む戦後の平和政策は、日本が、ロッキードマーチンのF35の開発につながる様な共同戦闘機開発のための国際的なパートナーシップに参加することを困難にしてきた。」
「安倍内閣は2014年に輸出禁止政策を緩和し、日本の武器産業の競争力を強化する努力をしてる。」
「木曜日の公開前のインタビューで防衛省防衛装備庁の購買プログラム担当のドイヒロフミ氏は、X2ステルスの特徴は、パイロットが搭乗するキャノピーへの特殊なコーティングやレーダー周波を吸収するカーボンファイバーで出来た素材だと述べた。」