政府が6月末に発表を予定している「経済財財運営と改革の基本方針(骨太の方針)」について、18日の国際面で取り上げた。
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「安倍晋三首相は、日本の予算を5年以内に均衡させる計画を明らかにする予定だ。この動きは、政府がお金のかかる経済再生プログラムを追及しながら、赤字がのしかかる財政を改善しようとする強い意志を示したものだ。」
「政府高官によRば、安倍首相は、来週にも発表される予定の計画案の中で、政府のプライマリーバランスにおいて赤字を無くすという長い間の目標について繰り返し述べる見通しだ。プライマリーバランスとは、税収と政府支出の差から国債金利を差し引いた金額だ。この計画は、日本の負債を縮小するための一歩となる。」
「安倍首相の、財政支出の削減よりも成長による税収増に重点を置いた戦略は、うまく機能している様にみえる。」
「税収は過去3年間で約10兆円(800億ドル)増加した。大手企業の記録的な利益や株価の上昇、昨年実施された消費税の増税、こうした要因が全て寄与している。」
「しかし、日本の国債残高は、国の経済規模の倍に当たる1,000兆円(約10兆ドル)に達しており、他の先進国を大きく上回っている。そんな中、日本のリーダーは、急速な経済成長と債務カットという二つの緊急課題に長い間取り組んできた。」
「安倍首相の予算案は、計画には歳出カットの明確な目標が示されていないとするエコノミストからの批判を浴びている。」
「彼らは、この案は、あまりに楽観的な経済成長と税収予測に依存しているとも言っている。」
「安倍政権は景気刺激策により成長を生み出すことに重点を置いてきた。安倍首相の支持者は、一旦経済が回復すれば、企業利益が増加し、結果として税収が増え、債務が減少すると主張する。」
「安倍首相の赤字削減計画は、今後5年間で経済が名目ベースで平均で年率3%成長するという前提に基づいている。軽いデフレに苦しめられた過去15年間は年率で約0.2%縮小しており、これに比べると非常に高い目標だ。」