Wednesday, November 15, 2017

輸出が日本経済を押し上げる【A7 面(国際面)】

内閣府が15日発表した2017年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算値は1.4%増だったが、WSJは同日の国際面でこのニュースを速報した。



7四半期連続の成長で、16年ぶりの連続記録更新だと報じている。ただ、本当の強さを実現するためには、賃上げが必要だともしている。

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日本経済は、7-9月期に年率換算で1.4%成長した。これにより、16年ぶりに最長の連続成長記録を更新した。グローバル経済の強い需要にも助けられている。
これで7四半期連続での成長となったが、このニュースは安倍首相を喜ばせた。彼は、10月22日の選挙に勝利し、世界第3位の経済をその不振から脱却させるために力強い政策を推進することについて、国民から付託を与えられた。個人消費は年率換算で1.8%下落し、彼の経済政策がまだ消費者を十分に刺激するに至っていないことを示した。
7-9月期のGDP成長率は、WSJがエコノミストを対象に実施した調査による予測と同様に1.4%だった。
成長は、主に輸出によるものだ。年率換算で6%だった。
2012年に安倍内閣が発足して以来、安倍首相はアベノミクスにより、長年にわたる経済不振とデフレ脱却を目指してきた。アベノミクスは、賃金上昇、支出増加、インフレ実現の好循環を目指している。
最近の円安と、中国、米国等の主要国経済の好調が、企業収益を記録的な高さへと押し上げている。
11月には、株価が、ここ25年で最高値を記録している。
しかし、賃金上昇があまり強くないので、消費者支出が伸びていない。このため、安倍首相が狙う経済の好循環が十分に実現できていないとエコノミストは見ている。