内閣府は、2月14日に2017年10~12月期のGDPの速報 値を発表したが、WSJは同日の国際面でこのニュースを速報した 。
発表内容を「日本経済が28年振りとなる8四半期連続成長を達成 したこと」を中心にコンパクトに伝えている。日本経済は、 日銀や安倍首相の努力が実って、1つの節目を迎えた。 これからは日銀の出口戦略など政策の転換に議論の焦点を移すべき と言っている様に読める。
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日本経済は、1980年代の良き日々以来、 最長の連続成長を記録した。2017年の最後の3ヶ月も成長し、 これで8四半期連続での成長となった。
世界第3位の経済大国は、10-12月四半期に年率換算で0. 5%のペースで成長した。しかし、その前の3ヶ月の修正後数値で ある2.2%に比べるとペースが落ちた。 貿易の成長からの貢献が弱まった結果だ。
エコノミストの成長期待値は0.9%だった。 その前の四半期からの成長は、エコノミストの予測である0.2% に対し、0.1%だった。
データは、 年末に向けて成長のスピードが緩まったことを示している一方で、 安倍首相が目標としている持続的な成長が維持されていることも示 している。
ここ28年間で最長の経済成長が達成されたことにより、 日銀が超金融緩和政策を維持することの必要性について、 これまで以上に疑問の目が向けられるだろう。
経済の最も重要なエンジンである貿易の貢献は、第4四半期にはそ れまでより小さかったので、成長は国内消費に委ねられた。GDP の60%を占める民間消費は年換算で0.5%, 設備投資は0.7%上昇した。